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飲んべえ【太宰治】【中原中也】 ページ33

いっちゃんリクありがとうございます!

遅れてごめんよ、反省してる。

最近寒いですね、お体大事にしてください。


__________



喉が熱い、躯が熱い、視界がぼやける。

原因は判っている、こんな白くなりかけた頭でも判る。


「あっれェA、五十本なんて余裕なんじゃなかったの?」


ぼやけてハッキリとは判らないが、悪趣味な笑顔を浮かべていることは確かだ。

途端、机に伏せていた頭をグイッと上に持ち上げられたかと思えば、直ぐ様口内に液体が入ってきた。


『んぐッ!?』

「おら〜こンくらいでへばンなっつーの。」


莫迦か此奴は、否此奴はただの酔っぱらいだ。

私も人のことは云えないのだが。

然も今の20%じゃね?殺す気じゃね?


「はあい三十二本目来たよォ。」

『…し、ぬ………、』


目の前のグラスに注がれる。

あれ?いつの間にか氷交換されてる…。

太宰が無理矢理私の口につけてくる。

だが私も口をミッ○ィーして反抗する。


「も〜、Aは甘えたさンだなァ〜。
 仕方がない、手伝ってあげよう。」


手伝う?

不思議に思い顔を上げるなり太宰が口を塞いだ。

余りに突然の事に口が開いた儘だったらしく、太宰の口から酒が流れ込んで来た。

また熱い……太宰の唇が冷たく感じ、何故か今日は積極的みたいな感じになってしまった。


「…………デレた?」

『思、いあが…んな、よ……。』


ほらこの通り。

案外この男は酔った頭でも判るくらい単純なのである。


「う〜、俺も……。」


ぎゅーっと後ろから抱き締められ、首筋に額をすりすりと擦り付けられる。

頭突いて良いかな。

すると突然ちうっと首筋を吸われる。

吸われた部分をペロリと生暖かい舌が這う。


『見え…る所に、つけ、たら殺す……。』

「えー、大好き。」


駄目だ此奴、完全に出来上がっていやがる。

今の私は出来上がる前の形態にいるからこんなに苦労しているだけで、本当は出来上がってしまいたいのだ。

後の羞恥プレイは死にたくなるが。

目の前に差し出されたグラス。


「楽になりなよ。」


甘い悪魔の囁き。

ゴクッと一気にグラスの中身を体内に吸収する。


「偉いなAは、でもまだいけるだろ?」


中也……?

二人の弧を描いた光景が最後に残っている鮮明な記憶となった。

初雪ケヱキ【江戸川乱歩】→←秋祭り【中原中也】


  • 金 運: ★☆☆☆☆
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包帯ぐるぐる中途ミイラ - 双黒と太宰さんの激甘系欲しい(^q^) (2021年7月15日 7時) (レス) id: eda798d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 何…っ!?728標目ですたぜ☆ (2021年1月11日 21時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霧雨量 文月さん» お前か…!!721票目だったぜ☆ (2020年11月27日 22時) (レス) id: 5ca0190a67 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - 霧雨量 文月さん» お前か…!!601票目だった…! (2019年5月13日 22時) (レス) id: 09037b6243 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨量 文月 - ふっ!評価600票目は頂いた! (2019年5月12日 17時) (レス) id: f9fda80f93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月29日 23時

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