憎悪少女 ページ3
ある人がこう言ったーーーーー
「完成したぞ！素晴らしい憎悪のサーヴァンプだ！」
憎悪のサーヴァンプ？憎悪って前に聞いた難しい言葉．．．．．．じゃあサーヴァンプってなに？
意味がわからない．．．
その前に、今私はどのような格好だろ。
視界は真っ暗で、手や足も動けないくらいに拘束されていて．．．動けない．．．
「じゃあ憂鬱と会わせるか．．．それにしても2体もサーヴァンプを持ち合わせてるなんてここか、アイツの家くらいだろうがな。」
視界の紐がほどされていく．．．
何年もの間閉ざされていた紐がほどされる。
何年もの間開けてなかったせいか、視界がぼやける。でも、黒くて、機械だらけで．．．アレはなに？
「!!!」
顔以外私と同じように白い服に黒の紐で拘束されていて、目にはサングラス？のようなものがかけられていて．．．頭や額にコードが何本も．．．
いや、私もあんな風になる．．．の？
「よし、じゃあご対面できたみたいだし、仲良くできるよう俺達はここからでるか」
「だな。」
いや！いやよ、こんな機械に繋がれた人と一緒にいるのは！
パタンッ．．．
沈黙が走る．．．それに機械音も。
「．．．の？」
ビクッ!?喋った．．．？
「君．．．どう．．．ここに．．．の？」
途切れ途切れに話す彼が少し哀れに思った。だから耳を傾ける。
「．．．して．．．きた」
全ての言葉を繋げると．．．
『きみはどうしてここにきたの？』
「私は．．．交通事故にあって、それで」
「君．．．被害者だね。」
「．．．え？」
「君は．．．バケモノを作る実験体にされたんだよ」
バケモノ？．．．それってサーヴァンプ？
実験体？．．．そんなのそんなの。
「いや．．．どうして私ばかりこんな思い．．．」
どうして私ばっかり？憎い。憎い！！感情をもつ人間こそバケモノだ！！嫌いだ！大っ嫌い！
「私は．．．」
「僕は憂鬱のサーヴァンプ。椿、君はあいつらによると．．．憎悪のサーヴァンプだよ。」
それからあとの事は記憶にない。
そして、時間は進み出す。
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作者名：嫌嫌憂憂 | 作成日時：2017年3月18日 22時
