『嫉妬』から生まれた少女(SERVAMP) (ページ2)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:9,896 hit

少女の産声ページ2

「これはなに？」

「ハヤブサ!!!」

ぴゅんぴゅんっと音を立てながら緑色にラメが入った縄の先端を持って、手を交差にしながら
飛んでいる。

その美しいことーーーー軽やかなステップ。彼女が飛ぶ度に砂埃が立つ、そんなことさえきにせず額からは汗が垂れ、彼女を1層輝かせているように見える。

「どう？、やってみない？」

「．．．うん。」

小学6年生

いつの間にか、かつてはドライモンスターとも呼ばれられた彼女の周りには人だかりができるほどに。

だが、かといって感情を表に出すことはしなかった。そんなある日．．．

「な．．．んで？」

騒然とその光景を見る。
振り下ろされた手はまだあげたまま止まっている。

この感情はなんだ？．．．心がとても締め付けられる。こんなの始めてだ。

目の前の光景が消えてしまえとまでも思う。

消したい．．．消したい消したい消したい消したい消したい消したい消したい消したい消したい

目の前の彼女達は信号を渡り切ろうとしている

渡らせるもんか。

点滅する歩道の中走りその手を奪おうとした．．．が、それは無理だった。虚空を掴み、
吐き気がした。視界が揺らぎ、意識が遠のいていく。

そして、とある話し声が聞こえる

「あーあ、もうコイツ死にかけてらぁ。」

「どうせなら持って帰って使ったら？ほら、人体実験の。」

「あれ？あれならもう1体いるんじゃ」

「あの黒髪？アイツはもうできあがってるし、男性だから上は女性もほしいんだよ。」

「ランドセル背負ってるくらいの女性だぜ？」

「いーじゃん。早く持って変えられねえと本当に死んじまうって。」

「実験体がまた増えた．．．実験が成功すれば何が生まれる？」

『嫉妬で生まれた子供だ。そうだな．．．憎悪じゃないかな？』

憎悪？そんな難しい言葉知らない。

嫉妬？私が何に嫉妬したの？まさかさっきの
変な感じが？

アレが嫉妬というの？．．．ハハハ。私が初めて見せた感情は嫉妬というのか！

そうか．．．じゃあ私は今生まれたのだな。