『嫉妬』から生まれた少女(SERVAMP) (ページ1)

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感情を持たない少女ページ1

『なんでAちゃん笑わないの？』

思えばこの1言だったけ。

この何気ない1言、小さい子供が言うことだから誰もうまく叱れないだろ。

笑わないんじゃない。面白くないんだ。
中心の人が笑えばドミノみたいに1人1人笑っていく。面白くなくても。

だけど、私は笑わない。自分に嘘はつきたくないんだもの。
私はいつもしょうもないことで笑ってる人たちにつくづく思う。
ツボが浅い、と。

小学5年生ーーーーー

「おい！ドライモンスターこっちに来いよ。」

「ドライモンスターちゃんは私たちと鬼ごっこをするのよ？」

練習したかのようにいつもこうやっててがってくる。

男子のこっちへこいは女子が仕組んだ罠だ。

ドライモンスター．．．私の名前か。

それでも私は無表情だった。本当にドライモンスターだ。

私が感情を表すことはない。顔筋を使うことはない。

『遊ぼ』

「え？」

微妙な表情を、向け全てを敵に向ける覚悟のある目を突き刺す。

なんと愚かだ。自分から来るなんて．．．初めはそう思っていた。