・ ページ15
場地 side
そいつはいつも近くにいて、誰よりも他人を優先できる人だった。
なれやしねぇし、なろうともしねぇけど憧れだったんだ。
ホントは、一虎が真一郎くんを殺さなくてホッとした。
でも、ホッとしたのはAが生きてたから。
目ェ閉じた時は終わったと思ったけど、真一郎くんが「まだ死んでねぇ。」ってオレを落ち着かせた。
そんでもってこいつはさ……ドラケンの代わりに刺されて、オレの代わりにもさされんだよ。
「圭ちゃんが生きてくれるなら、私死んだっていいよ。」
圭「は?オマエシバくぞマジで。」
「……だって、マイキーを堕ちないようにできるのは真一郎くんとエマと圭ちゃんで……私じゃないの。ドラケンと私じゃマイキーをきっと止めきれないんだよ。」
「マイキーが結局堕ちるきっかけを作ってしまうなら、私が生きている意味なんて無いもの。私には誰も助ける力なんかない。」
病室でよく分からないことを言うこいつにオレはとうとう可笑しくなってしまったのかと思った。
3回も誰かの代わりに死にそうな目にあって。きっと痛くて仕方ないのに。
だから寝てたこいつの唇を奪った。
「圭ちゃん?なんで目合わせないの。」
圭「イヤ、ナンモネェ」
全然目が見れなくて周りのヤツらに『さてはオマエ何かやったな?』って顔をされたけど、言ったら殺されるに決まってる。
……それにコイツ、結局今までずっとマイキーのために頑張ってたってことだろ?
関東事変の後、周りから聞いたんだ、Aは全てを知った上で行動してたって。なんかよくわからなかったけどさ。
「圭ちゃん、12年後も一緒がいいね。」
圭「同じは嫌だけどな。」
「どういう意味?」
……そう、いつか振り向かせたいだけ。
310人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユノン - 続きが気になる (2022年1月8日 19時) (レス) @page16 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく - ヤバい、タケミっちとデートで全部持ってかれたwwめっちゃ面白iww更新頑張ってください! (2021年11月11日 19時) (レス) @page7 id: 283f4f1f4f (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 話しの続きが気になる! (2021年11月7日 20時) (レス) @page16 id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:松前 | 作成日時:2021年10月5日 12時