貴方を慈しむ

嫉妬。(hkyg) ページ3

Hokuto side



ｼﾞｪ「高地〜♡」


優「どうしたの？」


距離近過ぎないか……？
アイツら付き合ってんの？
そう思い、この前高地に確認したら「付き合ってない。」とのこと。だとしたら距離が近過ぎる！高地が付き合ってないと嘘ついてる可能性もあるけど、ジェシーが嘘つけるはずもなく……。本当に付き合ってないのか。距離が近いといってもジェシーが高地にグイグイ寄ってるだけなんだけどさ、それを高地受け入れてるところもあるし。ジェシー、下心丸出しじゃない？高地気づいてないよね、鈍感すぎない？大丈夫？食事行ってジェシーが酔って高地襲っちゃうとかないよね、本当に大丈夫なの？
って俺は彼氏かよ。と自分でツッコんだ。否、『彼氏』という位置であって欲しいけど……そもそも付き合ってもいない、高地が俺に好意があるのかすらも分からない。


北「はああああああああぁぁぁ。」


盛大なため息をついてしまった。そんな俺のため息を聞いたのか高地がこっちに来て、


優「北斗、どうしたの？」


と言った。お前の事で悩んでるんだよ！！！と叫びそうになったけど俺の一方的な心配だし、高地に言ったところで「？？？」ってなるだけだ。


北「いや、なんでもない。」


チラッと向かい側のソファーに座るジェシーを見る。俺の方を見てニヤッと笑った。アイツッッッッ！俺の高地に向けてる想い気づいてたのかよ。だから態と嫉妬させようと、マウント取ろうと？うっわ、ムカつく！！
ん？なんか口パクで伝えようとしてきてるような……。えっと、し？

ｼﾞｪ「〜。」

しっと

ｼﾞｪ「〜〜？」

した？

嫉妬した？


北「〜ー〜っ！」



ゆ、許さん、今日こそ許さないっ。顔の表情が険しくなったのが高地に伝わったのか、高地が顔を除きこんで「どうした？」と言ってくる。…近い！！ いや、ほんとならぐっと高地の腕を掴んで引っ張って抱き締めたいんだけど、楽屋には他の樹、京本、慎太郎も居る。何人が俺の思いを知ってるのか分からないけど、知らない人にまでこの気持ちを知られるのは避けたい。



樹「高地、」

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