彼と親友 ページ8
彼の有名な太宰治は愛人と川に入り心中して死んだらしい。
昔、本好きの親友が語っていたのをふと思い出した。
親友が何故そんなことを唐突に言ったのかは思い出せないがその時に俺が言った言葉は今でも覚えている。
確かあの時━━━━━━
思い出そうとしたが目と鼻の先に目当ての病院があり俺の思考は直ぐに親友とどんな話をするかに変わった。
病院に着くと受付の看護師に親友に会いに来た事を伝えて院長室まで歩を進める。
そしてドアをノックして中から親友の声が聞こえたので院長室の中へと入った。
中へと入ると親友は椅子に腰をかけて本を読んでいた。
親友の容姿は漆黒のような黒髪で少し癖毛のある短髪で右目を隠していて光の当たる角度によっては深海の如く深い水色に見えて目の色はまるで日の光に当たり美しく輝いている海のようなロイヤルブルー色で、俺は思わず親友に見とれていると親友が此方に気付いたらしく視線を向けて微笑んできた。
「学校はもう終わったの？」
親友は俺に優しく問いかける。
「あぁ、終わったよ」
「何かあったみたいだね」
「何でわかった」
「五影とずっと一緒にいるから分かるよ」
「今日、雄英高校の人達が来て推薦を貰ったんだ」
「うん」
「そこで父さんの話を少しされたんだけど俺も父さんみたいになれるかと不安になったんだ」
俺が今日あった事を話終えると親友は満面の笑みを浮かべていた
「さて、ここで唐突ですがクイズです」
「何だ？」
「昔、五影に俺が言った事を覚えてる？」
「太宰治の死因のやつだろ」
「そうそれ」
「その時、君は俺に言ってくれたでしょ」
「『俺は太宰治と違って君を死なせないし心中もしない』って」
「俺ね、その言葉を聞いたとき嬉しくて五影が部屋から出たあとにずっと泣いたんだよ」
「だから、五影は五影のお父さんのようにではなく五影自身のやりたいようにやればいい」
親友は慈愛に満ちた目で醜い俺の心の憂いを見抜き救ってくれた
「そして、俺も実は雄英高校に進学できるみたいなんだ！」
「はい！？」
「事前に言ってくれよ‼️」
「いやぁ、ドッキリさせたくてねぇ」
「驚いたけどもさぁ」
「それはそうと、五影もう五時だけど良いの？」
「今日は泊まる」
「やった！！」
親友の嬉しそうな表情に思わず頬が緩む。
「それじゃ、俺は我が親友の母君に泊まる事を言って来るよ」
俺はそう言って部屋から出た。
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豆腐野郎(元やつがれちゃん） - ToPさん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年4月5日 23時) (
レス) id: 6854012f8b (このIDを非表示/違反報告)
ToP(プロフ) - 大好きなゲーム、影廊と大好きなアニメ、ヒロアカを合わせた小説があるなんて...!!これからも更新頑張ってください!!(｀･ω･´)ゞ (2019年4月5日 19時) (レス) id: df0de05233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐野郎(元やつがれちゃん） | 作成日時：2019年3月26日 10時
