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No side
「ｸﾞｽﾝ…なんで俺だけぇ…」
「はっはっはっ！！！諦めろよシャチ！大事な財布は戻っちゃ来ねーよ！飲んで忘れようぜぇ！」
シャチ「…ｸﾞｽﾞｯ、せっかく今日は女を買ってあそびまくる予定だったのによぉ…」
ロー「…くだらねぇ。自己管理すら出来ねぇクルーがうちの船に乗ってるなんてな。」
シャチ「キャプテンまで酷いっスぅ…」
町外れにある酒場。
キラキラと観光客向けの中心街とは少し異なり独特な雰囲気を醸し出すその場こそ、Aの店だ。
運ばれた料理を口に運ぶペンギンとは異なり、グズグズと涙を流すシャチ。
その横では暑さに負けじとかき氷を貪り食らう白熊といった異様な光景が広がっていた。
シャチ「くっそぉ〜！あの金さえあれば俺はあんな思いしなくて済んだのに…！」
ペンギン「ダサかったよなぁ！あの時のシャチ！何でも買ってあげるから俺とお茶しない？とか言いながら一銭もねぇんだもん！挙句女に払わせるとかだっせぇ！」
我慢出来ずに机を叩きながらゲラゲラと笑うペンギンを見たシャチは涙を流して酒を煽った。
シャチ「ちきしょぉ…！噂の踊り子が居ねぇのもどーせ全部俺のせ言ってんだろーよぉ…」
昼間、街を回って至る所で聞いた噂。
ここはなんでも物凄い美人が踊りを披露し、酒も飯も1級品だと唄われる酒場。
そう言われて来てみたものの、たしかに出てくる料理はどれも美味いが目玉の踊り子はいつになっても姿を見せない。
常連客はそれを何も気にせずわいわいと酒を飲んでいる始末。
その様子を見るにいつでもいる訳ではないのかとシャチとペンギンは肩を落とした。
バンダル「そう落ち込むな。お前らもあいつの踊りを見に来たのならもう少し大人しくしてろ。きっともうすぐ……」
肉料理を乗せた皿を数枚持った店主がそう声をかけると、ステージを向いた観客が声を上げ始める。
その視線の先には真っ赤な衣装に身を包み、太鼓の音に合わせて舞い踊る1人の女がいた。
バンダル「あいつは街で小銭稼ぎをしてからこの店に来るのさ。あんたら見ない顔だが旅人かい？
この島に滞在するなら中心街に行くといい。色んな場所であの子の姿を見かけるだろうよ。」
料理を机に置き、満足気な笑みを向けると店主は再びカウンターへと戻っていく。
カウンター内の椅子へ腰を下ろすと、その男は温もりを含んだ眼差しで彼女を見つめていた。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
