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A side
バンダルの目が覚めた。
とても嬉しい事だけど、それは彼との約束の時間が来た事も表している。
あの日、彼のオペを終えたあいつは私に条件を突きつけた。
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『…ｸﾞｽｯ……バンダル…』
ロー「おい、何時間泣いてるつもりだ。オペは終わったぞ。」
燃えてしまった店の火消しを街の人達がしている中、
息も絶え絶えだったバンダルは海賊船のオペ室に運ばれた。
街の医療設備よりこの船の方が揃えがいいらしい。
命を助けると言ったその医者に細かい事を吐かすほど馬鹿ではなかった。
『どうなったの！彼は無事なの？生きてるの！？』
馬鹿ではないが、この状況で冷静に慣れるほどの精神力も持ち合わせていない。
ロー「…ﾁｯ｡鬱陶しい…。自分で見て来い。約束通り命は救ってやった。」
襟首を掴まれて揺さぶる女を心底鬱陶しそうに宥めると、ゴム手袋を外しながらその男はオペ室を指さした。
『…よか、た……よがっだぁ…！い"き"て"た"ぁ"……！！』
ボロボロと大粒の涙を目から零しながら胸に顔を押し当て心音を聞く女。
それを残して立ち去る様に、ローは他のクルーに目配せした。
ロー「…馬鹿か。そいつは胸元の傷が致命傷だったんだぞ。そんな事してせっかく助けた命を殺す気か。」
『…ｽﾞﾋﾞ……助けてくれた事には凄く感謝してる。だけど貴方達もこの人を傷付けたあいつらと同じ海賊よ。早くこの島を出ていって…！』
横になったままの男の手を握りしめ、涙を拭うと真っ直ぐとその男を見つめ言い放った。
きっと街の医者じゃ彼を助けられなかった。
それだけ酷い怪我を治したことは奇跡にも等しい。
それでも、これだけで彼等がこれからこの島に災いを持ち込まないと言い切れる根拠も無い。
ロー「まだだ。言っただろ？あいつを助ける為にお前は俺に何でも差し出すと。」
満足気に口角を上げた海賊にAは一瞬首を傾げるが、その約束を思い出すと苦虫を踏み潰したように顔を歪ませた。
『……』
海賊に少しでも期待した私が馬鹿だった。
こいつらが、見返りも無しに人を助けるわけがなかったんだよ…
『分かった。約束は守る…。何が欲しいの。』
ロー「お前が欲しい。俺と一緒に来い。」
『…は？』
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
