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No side
バンダル「…さて、恩人よ。先程の話の続きだが、俺はこの話に差程反対はしておらん。可愛い子には旅をさせよとも言うしな。」
はっはっは。と高らかに笑う男と対照的にローはソファへ重たい腰を降ろした。
ロー「なぜ分かる？お前の娘は船でこき使われた後戦場で盾にされるかもしれねーんだぞ。」
バンダル「俺はいつか娘を海に連れ出してやって欲しいと願ってた…その時がきただけさ。娘の船出はあの夜一目見たときから俺は心に決めていた。君に話しかけた時からな。これでも昔から多くの海賊を見てきた。」
待っていた。
自分の代わりに娘の手を引いてくれる誰かを。
それは海賊でも、旅人でも、海軍でも…
何だっていい。誰だっていいと後に彼は語る。
可愛い娘が繋がれた鎖を断ち切って、いつか本当の自由を手に入れる為に必要な誰か。
それがこの男なのだと直感的に感じ取ったのだ。
ロー「分からねぇな。どこからそんなに自信が湧く？」
バンダル「…あの子には絶対に秘密だがな、俺は昔ロジャーと肩を並べた海賊だった。あの男を見てるとな、自然と俺は運命を信じ始めていたんだ…
だから大事にしたい。君と結ばれたこの縁を。昔、俺が心惹かれた彼らに向いた気持ちと同じ、今の気持ちを信じたいんだよ。
海賊嫌いのあの子にはどうしても言えなかった俺の秘密だ。絶対に言うでないぞ？」
こんな辺境の地でまさか海賊王の名前を聞くことになるとは。
ローは嘘にも思えないその話に少し驚いた様な表情を見せた。
ロー「あいつの意思は関係無しに海へ出すのか？あれは海賊を心底嫌ってるってのは俺でも分かるぞ？」
バンダル「自分の怒りの矛先をどこへ向ければ良いのかが分からないだけだ。自分の弱さも自覚しとる。だがそれをどこにぶつければいいのか分からず苦しんでるんだよ。
だから知って欲しい。この広い世界で多くの者に出会って欲しい。復讐に囚われたあの子は十分苦しんだ。もう解放してやりたい…あの子には心の底から笑って欲しいんだ…」
バンダル「それに俺は嬉しいんだ。あの子が俺を"お父さん"と呼んだだろう？可愛いあの子の父親になれるなんてそれこそ俺は天国に行けたかと思っちまった！」
けが人の癖に大口を開けて笑うこいつらが本当の親子でない事は知っていた。
それでも尚、何故ここまでの感情を向けられるのかローには理解が出来なかった。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
