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No side
ロー「"シャンブルズ"」
その声と共に目の前に現れたのは胸元を大きく切られ、皮膚が爛れたバンダルの姿だった。
『そんな…バンダル…っ』
その姿に言葉を失い、暴れていた全身の力が抜けたその体をベポは優しく地面へと降ろした。
『なんて酷い…！お願い目を覚まして…っ』
何度呼びかけてもその目はピクリとも動かない。
死人のようにただじっと静寂だけが流れ続ける。
『…私が店にいれば…っ、こんな目には…！』
溢れる涙を抑えきれず、己の何倍もある大きな手を握りしめる。
目を覚まして。
何度も何度もそう願う。
バンダル「…ｶﾊｯ」
『あぁっ、生きてる…！バンダル…！！』
息を戻したが、それは虫の息と大差ない。
空気が流れる音が聞こえるが、それがいつまで持つかも分からない。
『お願い！あなた医者なんでしょう！？バンダルを助けて！！』
目の前でこちらの様子を見続ける白い帽子の男に縋り付き、必死に声を張り上げる。
ウニ「ダメだ。お前、キャプテンにもうちの船にも手を出した。俺はお前を殺す。」
イッカク「その通りよ。なんて図々しい女なの？その言葉を口にする事すら私が許さないわ。」
刀と手刀を少女の首元に突きつけ、冷酷な言葉と視線を向ける。
シャチ「ちょ、ちょっと待ってくれよ！ウニもイッカク姉さんも落ち着けって！一般人に手を挙げるのは違うだろ…！」
ウニ「黙れ。この女はお前らを罠にはめてうちの船の宝を狙った。さっきまでキャプテンとやり合ってたんだよ。」
布で隠された口元は淡々と事実だけを語る。
酒場で踊り子として彼女を見て、寝ていただけの彼らにはその状況が理解出来ないのだ。
ロー「お前らその手を下ろせ。決定権は俺にある。」
そんな空気を破って声を上げたのは彼らが慕う船長だった。
イッカク「ちょっとキャプテン！この子の話を聞くって言うの！？ただの悪党よ！？」
ロー「イッカク。…黙れと言ったのが聞こえなかったか？」
ギロリと睨みをきかせた視線を向けられれば、2人は腕を下ろす他なかった。
ロー「俺ならこいつを治せる。だがお前は見返りに何をくれる？何を差し出せる。」
片手で頬を掴み、俯いた顔を上げさせると、今度はその表情を少女へ向けた。
『私が出来ることなら何だってする…全部貴方にあげる…！だから…』
『だから私の家族を助けて！！！』
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
