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No side
『……ぁあ"！！！！う"っ、』
現実へと意識が戻り、横たわった体をソファから引き剥がすとその体は勢いよく床へと転げ落ちた。
『…痛い……』
冷たい床、じんわりと広がる痛み。
横たわったまま少しずつ戻り始める意識に、今まで見ていたものは夢だったのだと気付かされた。
『あれ…いない…』
違和感を感じて辺りを見渡せば己の姿以外この部屋には見当たらない。
自分から抜け出さない限りは寝ている所も傍を離れたこともなかった男がこの部屋にいない事に気が付くと首を傾げた。
珍しいどころか初めての事だ。
『…本当に私を見張る気があるのかしら。』
あまりにも穴のある監視にそんな当然の疑問を持つのは毎度の事だった。
見張りが居なければ部屋を出るのも簡単だと廊下へ出たAは、突然の揺れに足元をふらつかせた。
壁を支えに体が倒れることは無かったものの、酷い揺れにいつもとは違う事態が起きている事は簡単に分かった。
気が付けばその足は最速の道のりで甲板を目指していた。
潮の香りが濃くなると共に大きくなる銃声と金属音。
Aの目の前に広がったのは敵船の上で銃声を鳴らし刀を振るう者達。
そしてその敵船には大きく掲げられたとある組織を象徴するマーク。
『海軍…』
「えっ、Aちゃん！？出てきちゃダメだよ！危ないから早く隠れて！！」
敵艦で戦闘が行われる中、こちらの船へ手を伸ばす海軍の相手をしていたクルーはその姿に咄嗟に言葉を放った。
離れたAの耳に届くように放たれた言葉は軍艦に登る1部の人間にも同じく届いていた。
「…ほらやっぱり…ちゃんといるじゃねえか。」
そう言った海軍はAの姿を瞳に写した。
何度も見せられた手配書と同じ顔。
その状況に口元には大きく笑みが浮かび上がった。
ロー「……おいA！今すぐ戻れ！部屋から出てくるな！！」
嫌な空気を感じ取り振り返ったローがそう叫ぶより早く、一人の男は軍艦から勢いよ飛び出した。
「君とずっと会いたがってる人がいるんだ。俺と一緒に行こう。」
そう言った男は彼女の目の前に膝をついていた。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
