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A side
歩き続けた結果なんと、私は食堂までたどり着く事が出来なかった。
…絶対行けると思ったのに。
『お腹すいたなー…』
結局は甲板まで出てきてしまったので海を眺める。
日の出が近いのか薄らと光が出始めてはいるが、夜の海はかなり暗い。
「あれ？こんな時間にどうしたの？次の島に着くまではキャプテンがお世話するんじゃなかったっけ？…ってあ！これ言っちゃダメだった…！じゃなくてどうして1人なの？もしかしてキャプテン殺されちゃった！？」
いきなり声をかけられてびっくりしたが、そこに居たのは思い込みが激しい…シロクマ。
店で氷を貪り食ってた奴か。
『ちょっと落ち着いてよ…外の空気が吸いたいからってここに来る許可を貰ったのよ。』
許可どころか断りすら無いけど。
ベポ「あ、なんだそうだったのか！おれはベポだよ。この船の航海士さ！」
ドヤ顔でそう告げる巨体は何故だかとても可愛く見える。
あ、ダメだこれハマる。
何でも今日の見張り当番らしく、昨日の夜から一人でずっと外にいたらしい。
話し相手すらいないなんて退屈な役割だ…
『よろしくベポ。私はA。喋る熊って初めて見た。貴方も悪魔の実を食べたの？』
握手ついでに触った肉球は柔らかく、毛皮もモフモフで。
クセになる感覚に離すことが出来ずにずっと触ってしまうが、当の本人は大して気にした様子も見えなかった。
ベポ「ううん、おれは能力者じゃなくてミンク族だよ！」
『ミンク族…？』
また、初めて聞く言葉。人間以外に不思議な種族もいるんだな…
ベポ「それよりはい！さっきお腹すいたって聞こえたからさ、これ一緒に食べようよ！」
そう言って差し出されたのは大きく握られたおにぎり。
見張り当番はお腹が空くからと自分で握ったそうだ。
なんて愛くるしい生き物なのだろう。
『ベポ…！貴方とてもいいクマね！』
自分の顔ほどあるおにぎりをひとつ貰うとそれにかぶりついた。
中身の無い塩味だけのおにぎり。
冷めきって少し固くなっていたけど、この際食べれれば何でも良かった。
私の隣に座ったベポは同じくおにぎりを口にした。
座り方まで何て可愛いのだろうか。
ベポ「Aはどうして海賊が嫌いなの？キャプテンも皆もAに酷い事してないよ？」
『……』
可愛いクマは何の前触れもなく爆弾が投下できるらしい。
今日は本当に学ぶ事が多い…。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
