この奇跡に、感謝 ［ 紫 ］− 1 −

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清瀬「そういえばこの前の人どんな感じー？」



翌日、勤務が同じになった清瀬が
暇な時間に声をかけてきた。



どんな感じって質問、答えるの難しいね。



「さぁ？」


清瀬「進展ないの？」


「ないよ。ほんとそんなんじゃないから。」


清瀬「なぁーんだ。
Aに彼氏が出来るかも！ってワクワクしてたのに。」


「いやいや、なんで清瀬がワクワクしてんのよ。」


清瀬「だって、老後が心配で趣味貯金でしょ？
つまんない人生じゃん。」


「つまんないとか言わないでよ。笑」


清瀬「もっと人生楽しんだ方がいいよ？
どう？一緒にSnowMan推す？」


「いや、いい。大丈夫。」


清瀬「でもさ、ふっかのこと推してあげなよ！
救外で対応したんだし。」


「いや、それは仕事だから。」


清瀬「推してくれたら、
一緒にライブとか行けるのに。」


「ふふっ。これからも妹付き合わせなよ。」


清瀬「でも、あの子スト担なんだもん。」




あなたが推しなと言う人物ね、
私何回か会ってるんだよ。

救外に運ばれた以外にもバイトで2回。

仕事外で2回。


この短期間で私、深澤辰哉と5回も会ってるんだ。


忙しい人物と。




どんな感じなんだろ。


まぁ進展はないとしても、
友達にはなれたのかもしれないね。





そんな話をして10日くらいが経った。


最近忙しくて会えそうにない
というLINEが届いたのは昨日。



会えそうにないという文字に、

私が会いたい会いたいと言ってるかのように感じて、

いやいやと内心ツッコミを入れたのは言うまでもない。



忙しいのは百も承知。


なんならテレビで良く見るし。


つまり忙しいとわかる職業って
ほんとプライベートがないな。

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