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翌日、入念な最終リハをしてあとは本番を待つのみ。


ラストツアーという気がしないくらい
いつものライブ前と変わらない私たち。



一緒にケータリングを食べて、
喋って仮眠をしてストレッチをして……



ライブ前は個々で
ルーティンがあるグループもあると思う。


というか本来そういうのが普通だと思う。


でも私たちのライブ前は
ずっと一緒で同じ時間を共有する。



L!nkならではのルーティンだ。




時間は刻々と過ぎていき、いざ本番。


ステージ裏に移動して高ぶる鼓動。




悠乃「ツアー初日。怪我のないように、
見に来てくれてる皆さん全員に
L!nkを届けましょうっ!!」


3人「「はいっ!」」




円陣を組んでハグをし合い……


歓声の中、4人でステージに立った。




裏での着替えや移動などはハードだけど、
やっぱりファンの皆さんの前に立てるライブは
最高に幸せな時間。



何より自分たちらしく居られるこの空間が好きだ。




あっという間。

全速力で突っ走る数時間は数秒に感じるくらい。




このライブが今見に来てくれてる誰かには
ラストかもしれない。これが見納めかもしれない……


そう思うと、
最後の最後までファンの皆さんに
感謝を伝えたくて手を振り続けた。




初日ってなんでこんなにも胸が苦しくなるんだろう…。



悠乃「初日って胸が苦しいよねー。」


「えっ?」


愛華「わかるー!なんかさ、違うよね。」


摩耶「ね!なんなんだろうね。この気持ち。」


「ふふっ。」



バラバラになる未来が決まっていても、
気持ちはやっぱり1つなんだよなぁ。



言い表せない感慨深い気持ちは、
私だけじゃなかったんだ。




次に繋げようと4人とスタッフの心が
改めてひとつになった反省会を終え、ホテルに戻った。

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設定タグ:SixTONES , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:popo | 作成日時:2023年4月15日 20時

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