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以上でAさんクランクアップでーす。
スタッフさんの大きな声が撮影場所に響いた。
ありがとうございますとお辞儀をすると、
既にクランクアップして居ないはずの松村さんが
サプライズで登場して花束を渡してくれた。
北斗「お疲れ様です。」
「ありがとうございます。」
感謝の気持ちを皆さんに告げ、
松村さんにも今までありがとうございました
とお礼を言って移動車に乗り込もうとした時、
北斗「待って！」
「はい？」
北斗「これ、渡してほしいって。」
「ん？はい…？」
はいっと渡された小さな紙袋。
中からお守りが出てきた。
北斗「じゃ、ライブ頑張って！」
「ありがとうございます。」
ペコッと松村さんにお辞儀をして移動車に乗り込んだ。
お守りかぁ。
きっと御朱印集めのついでに買ったんだろうな。
“ お守りありがとう！ ”
そう送るとすぐに既読になった。
大我 “ ラストツアーが大成功するよう
祈ったお守りだから ”
大我 “ 怪我のないように頑張って！ ”
“ ありがと！行ってきます ”
よしっ。明後日から始まるツアー、全力で頑張ろう。
お守りを握りしめ目を閉じ深呼吸した。
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品川駅に向かうと
おつかれーと出迎えてくれた3人とマネージャー。
ラストツアーだなんて思わないくらい
いつもと変わらないテンションで新幹線に乗り込み、
撮影で疲れた私は摩耶の隣でハットを深々被って爆睡。
会場は使えないから
事務所が手配してくれた体育館でリハをして、
愛華が食べたいと言っていた店で
夜ご飯を食べてホテルへ。
ツインベッドの部屋なのに1人ってなんか寂しいなぁ
なんて思ってたらチャイムが鳴って3人が来てくれた。
ずっと一緒にいるのに話は尽きなくて、
あれこれ話して結局私の部屋に4人で眠った。
翌朝、
大我くんにLINEの返信をしてないことに気付いて
謝罪LINEを送ると
“ きっとみんなと一緒にいるだろうから
返信来ないと思ってたから大丈夫！
思い出したくらいでLINEして ”
と優しいけど返信は待ってるよ
というなんとも大我くんらしい文だった。
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作者名：popo | 作成日時：2023年4月15日 20時
