112 樹side ページ12
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j.t
悠乃から聞いた。
最近、きょもとAちゃんが
会っていないということを。
きょもに探りを入れたら、
北斗があんなに大変そうにしてるってことは
Aはもっと大変だろうから、
あっちが会いたいって言ってくるまで
待っていようと思ってと言われた。
いや、あの子の会いたい待ちなの?
そのくせにそんな落ち込んでんの?
だったら自分から会いたいって言えばよくね?
でも、こうと決めたなら俺はしつこく言えない。
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そんな探りを入れた2週間後。
久しぶりにL!nkと同じ音楽番組に出ることになった。
楽屋挨拶に来た4人を見て、
言葉にはしないけど嬉しそうなきょも。
スマホをいじってるのって
Aちゃんと連絡取ってんの?
いじりたいけどいじれないもどかしさ。
生放送で慌ただしく時間が過ぎていく。
L!nkのパフォーマンスは圧巻だ。
かぶせもなく生の歌声だけで勝負してるのに
あのハードなダンス。
この4人が見れなくなると思うと俺も寂しいかも。
俺らは俺ららしく。
1曲披露して、他のアーティストが
トリを飾り生放送が終わった。
控え室に戻り、着替えをしようとしたタイミングで
ドアをノックされた。
愛華「失礼します。今大丈夫ですか?」
摩耶「お疲れ様です。」
控え室に顔を覗かせたのは
愛華ちゃんと摩耶ちゃんだった。
ジェシー「どうしましたぁー?」
ドアの近くにいたジェシーが話しかけると、
この後皆さん時間あります?
と愛華ちゃんが俺らに聞いてきた。
愛華「Aの兄がDJやってるクラブで
イベントがあって。海外からアーティストが
来るんですけど、皆さん良かったら
一緒にどうかな?と思って。」
ジェシー「へぇー。イベント?」
アーティストの名前を聞いて興味しかない案件に、
行きたい!と言うと1人を除いて乗り気になった。
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作者名:popo | 作成日時:2023年4月15日 20時