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そして生放送が終わった。
カメラの赤いライトが切れると
張っていた気が一気に緩む。
ありがとうございましたー
とスタジオにいるスタッフさん達に声をかけ、
スタジオを出ると、
お疲れ様ですとさっきL!nkの大ファンだと
言ってくださった人が立っていた。
お疲れ様ですと挨拶をして
その人の横を通り過ぎようとした時、
Aさん!と名前を呼ばれ足を止めた。
「はい。」
男1「誕生日おめでとうございます。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
さっきこのやり取りしませんでしたか?
と心の中でツッコミを入れつつ、
もう話すような事はないだろうと思ってると…
男1「今度、ご飯行きませんか?」
「はい?」
男1「あ、も、もちろん皆さんで。」
愛華「…あぁ…ありがとうございます。
でもこれから忙しくなるんで、機会があれば。」
「…。」
男1「じゃあ、LINE交換しませんか?
日程が合えば、ご飯行きたいですし。」
そう言ってポケットからスマホを取り出した彼に困る私。
「携帯、持ってないんで。」
男1「あ、じゃあ楽屋まで一緒に行きますよ。」
「いや…」
悠乃「あんた充電なくなったとか騒いでたじゃん。」
「えっ?」
摩耶「そうじゃん!
充電器忘れたって落ち込んでたじゃん!
私たちも誰も持ってなくてさ。」
「あ、うん。そうだったね…。」
愛華「てか今何時?
次の現場までの移動時間厳しいんじゃなかった?」
悠乃「あ!そうだ!やばいじゃん!急ごう!
すみません。次の撮影押してて。失礼します。
A!行こ!!」
「うん。すみません。失礼します。」
悠乃に手首を掴まれ引かれる状態で
ペコッと挨拶をして早歩きで控え室まで向かった。
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作者名:popo | 作成日時:2023年1月19日 19時