089 ページ40
.
そこからは打ち合わせをして
メイクして着替えて…撮影して……
スマホをいじる時間はないとは言わないけど、
あれよあれよと時間が過ぎていく。
合間に大我くんからの返信は来てないことは確認した。
既読にはなってるけど、忙しいんだろう。
仕事、仕事の誕生日。
事務所からのプレゼントは仕事！
と言わんばかりに詰め詰めだ。
そして今日、最後の仕事は23時から生放送の歌番組。
司会「今日、誕生日だそうで。おめでとうございます！」
「ありがとうございます。」
他のアーティストの方々がいる中でのMC。
司会の方に話を振られペコッと頭を下げると、
スタジオが拍手に包まれた。
そして、司会の方が、
そんなL!nkの大ファンだと公言している人が
この場にいるみたいで…とその人に話を振った。
男1「はい！僕です。もうずっと大ファンで。」
L!nk「「ありがとうございます。」」
男1「Aさんの誕生日という特別な日を
直接祝えて嬉しいです。おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
男1「あぁ可愛いー。笑」
L!nk「「ふふふっ。」」
んー…なんだろう。
嬉しいんだけど、嬉しくない。
いや、うん。嬉しくない。
チラッと視界に入る彼が、
こっちを見ている気がしてならない。
あぁ早くこの時間が終われ…。
時間通り、カンペに
“ L!nkスタンバイお願いします ”
の文字が出されて司会の方から声がかかった。
1曲パフォーマンスしたら終わり。
よしっ。今日ラスト頑張るぞ！！
そう意気込んだパフォーマンスは
音も外さなかったし振りも間違えなかった。おっけ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：popo | 作成日時：2023年1月19日 19時
