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そして、とうとう本番当日…。
「はぁ緊張して口から心臓出そう。」
悠乃「ふふっ。頑張れ。見に行くからね。」
「うん。」
L!nkの活動をしつつ、毎日死ぬ物狂いで頑張った稽古。
その稽古の成果を…遂に今日皆さんにお披露目する。
緊張し過ぎてガチガチの私を笑顔で見送ってくれた悠乃。
自分のためにも、メンバーのためにも……
この舞台はとても重要だから、頑張らないと。
会場についてすれ違う方々に挨拶をする。
スタッフさんに顔が強ばりすぎと笑われたけど、
上手く返せる余裕はゼロ。
毎日のように会っていた井上さん達にも
よろしくお願いしますと挨拶をすると、
稽古の時みたいに緊張しすぎないようにと言われた。
あぁ……1人ほど心細いものは無い。
でも、これからのことを考えたら…
「よしっ。頑張るぞ。」
スマホの待ち受け画面に写し出されるL!nkの笑顔を見て
ゆっくり深呼吸した。
思う存分楽しもう。
この機会を無駄にしないためにも、楽しもう。
舞台での最終リハ。
見慣れた顔ぶれに安心をもらい、役に没頭した。
舞台用の濃ゆいメイクを施して衣裳に着替える。
あぁいよいよだ。
L!nkメンバーからの応援LINEはもちろん、
朝投稿したSNSのコメント欄には
ファンの方々からの応援の文字で埋め尽くされている。
音として聞こえなくても、
みんなの声はしっかりと聞こえている。
大丈夫だ。私は大丈夫だ。
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作者名：popo | 作成日時：2023年1月19日 19時
