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グッジョブAっ！！
なんて思ってると、左側からカシャっと音がした。
タイミング良く赤信号で止まった車。
「えっ？」
京本さんの方に顔を向けると、
携帯のカメラがこっちを向いていて
またカシャっと音がした。
「いや、えっ？撮りました、よね？」
大我「ん？笑」
「いやいやいや、撮りませんでしたか？」
大我「何を？」
「いや、えっ？自撮りされました？
ん？でも、えっ？スマホこっち向けてませんでした？」
大我「ふふっ。気のせいじゃない？笑」
「えっ？幻聴？あれ？気のせい！？
えっ？でもカメラこっち向いてましたよね？あれ？」
大我「ふははっ。今撮ったやつメンバーに送っておくわ。」
「やっぱ撮ったじゃないですかぁー！」
大我「ふふっ。ほら青になったよ。進まないと。笑」
「えっ？自撮りですか？他撮りですか？
えっ？景色撮りました？」
信号が青になったから視線を前へ向けた。
さぁなんでしょうと聞こえる京本さんの声は
明らかにからかっている声だった。
「変なもの写りこんでたら消してくださいね？」
大我「変なものって？心霊系？」
「そうです。なんか、白い服着て
ハンドル握ってマヌケな顔してる変なやつが
写りこんでたら、そのスマホ呪われちゃうんで。」
大我「うわぁ。2枚もあるわ。笑」
「ちょ、本当に消してくださいね？」
大我「やべっ！樹から電話きた。」
「えっ？あ、出ていただいて大丈夫ですよ？」
大我「いや、無視するから大丈夫。」
「大丈夫ですか？全然出てもいいですよ？」
大我「大丈夫。しょうもない話だから。
あ、次の道右ね。」
「あ、はい。」
道案内で上手く話を
すり替えられた気もしないでもないけど、
目的地まで送り届ける義務があるから
京本さんの案内通りに車を走らせた。
大我「お兄さんの家、ここら辺？」
「もう少し行ったら着きます。」
大我「ふーん。あ、ここでいいや。すぐそこだし。」
「あ、はい。」
大我「送ってくれてありがとう。」
「いえ…………？」
車を止めたのに、降りようとしない京本さん。
はて？なぜだ？
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作者名：popo | 作成日時：2023年1月19日 19時
