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「すみません。」


大我「俺もジャニーズ入っていじめられたなぁ。」


「えっ?」


大我「二世だって。コネだろって。」


「…。」


大我「それが悔しくて、すげぇ練習してさ。
家でもずっと練習して。
俺も靴なくなったりもしたなぁ。
でもさ、そういうことしてくるやつって
居なくなるんだよね。この業界から。」


「…そう、ですね。」


大我「俺は、協調性がないから
グループに向いてないとか言われてさ、
もう辞めようって思ったこともあるけど
今の5人に会って、続けようって思って
今こうして頑張ってるんだよね。」


「…そう、なんですか。」


大我「うん。」


「ふふっ。一緒ですね。私も、あの3人が
ずっとそばに居てくれたから、今も頑張れてて。
私の靴がなくなった時…
次のイベントのオーディションの日だったんですよ。
裸足の私を見て、摩耶が靴は?って
聞いてきたんですけど…忘れちゃったって嘘ついたら……
じゃあ、私も裸足で挑むって。
あんたのライバルは私だけだから。
対等な立場でAには勝ちたいって。
ふふっ。仲間っていいですね。」


大我「うん。」




こんな話を京本さんとするなんて思ってもみなかった。




「あ、でっ!」


大我「ん?」


「あ、いや…すみません。」



嬉しくて調子に乗ってしまった私は
赤信号で京本さんの方を見てしまった。


優しい目をしてる京本さんと目が合って
慌てて前を向いた。




大我「なに?」


「いや……もうやらないって決めてたミュージカルを
もう1回やろうと思えたのは、
もちろんL!nkがそばに居るからですけど…
京本さんが歌番組で1人で歌っている姿を見て、
背中を押してもらいました。」


大我「えっ?」


「あの時、本当に輝いて見えて、
ミュージカル自体は素晴らしいもので、
私はただ単に過去の自分に勝ててないだけ。
今はそんなんじゃないって…京本さんを見て感じました。
なので、ありがとうございます。」


大我「俺、何もしてないけどね。」


「いえ。存在するだけで意味がありますから。」


大我「ふふっ。」



あぁ…私、普通に京本さんと話している。

話せている。

すごいぞ自分!

えらいぞ自分!!



京本さんの方を見なければ話せるんだという今日の学び。

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設定タグ:SixTONES , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:popo | 作成日時:2023年1月19日 19時

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