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「ふぬぅーーー」


謎の声と共に大きな伸びをする。

零と自分の書類、どちらも終わったために、デスクに座りっぱなしでカチカチの体をほぐす。


「休憩するか」


携帯と財布、そして煙草とライター。

貴重品などを持ち、デスクを立ち上がると、同期の一人から声を掛けられた。


「あれ、紗倉(さくら)は一服?俺も行っていい?」


私は悩んだ後に返事をした。


「んー、いや、煙草は一人でいたいんだよね」


ごめんな、と言うと1人で喫煙ルームへと向かう。



ライターの蓋をスライドさせれば、カチッという音が部屋に響く。

この音が、私は昔から好きだった。


「ふぅー⋯」



煙草の匂い。

この匂いは元彼を思い出させる。

彼はよく煙草を吸っていた。
私が煙草を吸い始めたのも、彼の影響である。




「会いたいな⋯」


忘れると決めたはずなのに、どこかで忘れられない自分がいる。

過去の思い出は、嫌なことは忘れて、楽しかった思い出だけが思い起こされるから、忘れるなんてことできない。





⋯まあ、もう会えないけど。

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葉月(プロフ) - アオさん» コメントありがとうございます!今まで夢小説を書いたことがなくて、不安しかなかったのですが、そういう風に言っていただけると心強いです!思いつきで書いたので、更新はゆっくりになると思いますが、引き続き読んでいただけると嬉しいです! (2018年5月9日 17時) (レス) id: 1aa4cd05cb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 初コメ失礼します。この作品すっごく続きが気になります!更新楽しみにしてます! (2018年5月6日 20時) (レス) id: fe40a48a8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月* | 作成日時:2018年5月1日 21時

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