【終わりのセラフ】第4章.柊暮人が愛しているのは吸血鬼になってしまった女

血.107Ｌ ページ4

【貴方side】



どれくらい時間が経ったのだろうか



『も、う、むり』



私の弱々しい声は誰にも届かず消えていく





暮人…お願い、暮人…!!




痛い、痛い、苦しい、痛い、痛い、苦しい、痛い、苦しい痛い、痛い、痛い、苦しい、



それの繰り返し





『ハァ…ハァ…』



なぜだかわからないが鬼神と話せない



多分そういうなにかをされている




『き、しん、』



名前を呼んでも声は帰ってこない





コツコツコツ…





暮人!!


暮人!!!!暮人!!暮人!!




ランプの明かりで明るくなる




『あ、う…ああああ、』




「ごめんね、僕で」




『深、夜？』



深夜「暮人兄さんじゃなくてごめんね」




『はず、して、』



精神的にももう限界だ




鬼になる




深夜「ごめんね、僕にそれを外してあげることは出来ないんだ」




深夜「でもあと少ししたら暮人兄さんがくるから」




『そ、う…はや、く、暮人…』


掠れた私の声




叫びすぎて疲れた



深夜「A…血は？」




『グレン、の、飲んだ』



深夜「僕の…飲む？」




そういい、軍服のボタンを緩め首元を見せてくる深夜





『い、いい!!暮人、の血だけ、で私は…っ』




『生きて、行くって…ああ!!、決めた、から』




しゃべると激痛がくる




なんとか耐えながら深夜に話しかける




深夜「そっか、もう少しで兄さん来るから」




それじゃあね、と言い深夜も出ていく…






ねえ







あと少しって








どれくらいなの








暮人…

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