君の言葉 ページ4
香菜・A〜!明日 秋の舞台のヒロインオーディションでしょ?調子はどう?
放課後の部活が終わってから香菜に言われてドキッとした。
実は最近、思うように演技ができない。
A・…完璧に決まってんじゃん!今年も金賞は明紅で決まりでしょ!!
香菜・うわっ…すごい自信、さすがうちのエース!
A・期待してて!
香菜・もちろん、ヒロイン役がA以外なんて考えられないもん!
香菜の言葉に心がズキッとした。
私、演劇部で良かった、不安でも顔に出さずに、上手く演技が出来るから。
家に帰っても不安はなくならないまま、ケータイには賢太郎からメッセージがきていた。
今日も部活お疲れ!明日 大事なオーディションだろ?早く寝て、頑張ってこいよ!
賢太郎の言葉は優しかった、けど私の心には響かなかった。
面倒だと思った。
賢太郎もお疲れ。ありがとう、頑張るね。
素っ気ない返事をした。賢太郎からすぐ返事がきた。
今日 機嫌 悪い?(笑)
なんかあったの?
賢太郎はすぐ私の異変に気づいた。
別に何も無い。
そう返したけど賢太郎は、
オーディション不安?
私の一番の悩みを当ててきた。
うん。すごく不安。最近 思うように演技できないの。今のままじゃダメなのに、どうにも出来ない…
しばらく返事がこなくて、やっぱり重かったかな?って考えて数分後、
俺は気にせんからそのままでおって
そのままがいい
やから心配いらんよ
舞台の上のAは、誰よりも綺麗だよ
賢太郎から返事がきた。
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作者名:ユキララ | 作成日時:2018年6月14日 17時