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Ep.7 ページ1

SIDE_Yuya


意識が浮上し、目を開けると目を刺すような光がカーテンの隙間から射し込む。

おはよう世界……。

セミオの朝の挨拶を心の中で呟き、ベッドから這い出てキッチンに向かう。
いつもは光くんが朝ご飯作ってくれるんだけど、今日は俺の当番だ。

さすがに毎日任せちゃうのは申し訳ないからね。


まだ静かな家のキッチンで、火を点けようとコンロの前に向かう。
普通にガスも通ってるから、基本は皆ガスコンロなんだけど、俺は面倒だから自分の魔法。

今日もいつも通り、左手の指を鳴らせば炎がコンロに灯る。

……はずなのに。


雄「えっ……?」


何度やっても炎は灯らない。
まさかと思って庭に出て、他属性の魔法を試してみるが何も起きない。どれも使えない。

なんで…!?

どうしよう。どうすればいいんだろう。
迷ってもパニックになった脳は、何も思いつかない。何も思いついてくれない。

とりあえず、誰かに助けを求めないと。
そう思い、1番近い部屋の宏くんを叩き起こす。


雄「宏くん!!起きて!!!」
宏「…うるさぁ……寝かせて…」
雄「魔法が使えないの!!!」
宏「……………は?」


寝ぼけながらもなんとか理解したらしく、宏くんは起きて早々首を傾げていて。
不意に光は?とだけ言って立ち上がり、部屋を出て行く。
その意図を理解して、俺もすぐにその後を追いかけた。

俺が使えないだけならまだしも、他にも魔法適正がある光くんと慧が使えないとなると話は別だ。


光「んぇえ……まほう…?」
宏「そう。使ってみて。」
光「んなもん………、あれ…?」


光くんが右手を上げても、何も変わらない。何も起こらない。
…てことは、光くんも使えなくなってると。

今度は一体何が起こっている?何が俺達を邪魔しようとしている??

何も分からない。そんな恐怖だけが、俺を支配していた。


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柑橘類。(プロフ) - 結有音さん» 素敵な表現だなんてありがとうございます……最後まで読んでくださってもう感謝しかありません…! (2020年9月22日 13時) (レス) id: 65f449b693 (このIDを非表示/違反報告)
結有音 - 成程!やはりそうだったんですね…!すいません私のどうでもいい疑問のためにわざわざ答えて頂いて…!作者様の素敵な表現が大好きです。これからもがんばって下さい! (2020年9月21日 23時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類。(プロフ) - 結有音さん» 読んでくださりありがとうございます!そうですね、蝉というお名前だけグラスホッパーからお借りしました! (2020年9月20日 21時) (レス) id: 65f449b693 (このIDを非表示/違反報告)
結有音 - こんばんは、突然のコメントすいません!投稿当初からいつも楽しみにさせていただいています。勘違いでしたら申し訳ないのですが「グラスホッパー」から山ちゃんの蝉を持ってきたのでしょうか?純粋に気になってしまったので教えて頂けると嬉しいです…! (2020年9月20日 21時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘類。 | 作成日時:2020年9月19日 12時

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