＾ｒａ＾運営中心BL短編集

彼の性癖＿rd×oi ページ10

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ショタ。まぁ分からない人に分かりやすく説明するならば、小さい男の子だ。そしてショタが好きな人のことをショタコンと言う。
俺の彼女はそのショタコンに該当するのだ。


「おいよさんって何でショタ好きなん？」

「なんでって……本能？」

「やばお前」


ご覧の通りなのだ。そして大人気のない俺は、本当に意味不明だがショタを羨ましく思ってしまう。俺が彼氏のはずなのに、おいよさんがあんなに好きなショタが羨ましい。
そこで思い付いたのは、俺がショタになればいいという率直かつ実に単純な結論。

思い立ったら即行動、と言うことでとあるルートで手に入れた薬を服用したのがついさっきの出来事。そして自身の体が縮んだのが今の出来事。

ありがたいことに服も縮んでくれて、くるりと回ればマフラーがぱたぱたたなびく。
おいよさんの元へ向かうため、中々慣れない低い目線で、小さい足で廊下を渡る。

少し高めの位置にあるドアノブに飛び付き、ぎぎぎと扉を開く。
若干殺風景で、必要最低限のものしかないような部屋。そこには、すっかり古くなってしまったPCとにらめっこしてるおいよさん。


「おいよさーん」


少し高くなっていた自身の声で、おいよさんを振り向かせるために呼ぶ。


「らっだぁ？ なんか声高くない？」


そう言いながら、くるっとおいよさんはこちらを振り向いた。

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