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「そこの兄ちゃん、森にはいかない方がいいぞ」
良く言えば旅人、悪く言えば放浪者。そんなその日暮らしの俺は、とある街へと訪れた。そして街の人に話しかけられたと思いきや森に行くなとの忠告だ。
何故だと聞くと、一つの記事らしきものを見せてきた。
「……不老不死の化け物？」
「そうさ。その強さは、戦場に居れば戦争の勝敗が決まるってよ。その一体が森に封印してあるのさ」
遥か昔、生まれた瞬間にぼこぼこにして、化け物には直接触ることのできない檻に閉じ込めてやった。
青い髪に青い瞳の、化け物さ。そう言って街人は化け物染みた笑みを浮かべた。
＿＿その化け物が、十中八九こいつだろう。
「……お前、ここから出たいか？」
「んぅあ、あうー？」
首を横にかしげるそいつ。きっと言葉の意味が分かっていないのだろう。
「ッいって……」
檻に触れると、ばちばちっと電気が通るような痛みが広がった。しかし、精々昔の檻。化け物と呼ばれるそいつを端にどうにか移動させ、檻の一番錆びてる部分を力強く蹴飛ばした。
バキンといった音をたてながら、その檻は意図も簡単に崩れ落ちた。
少しはぴりぴりとする足で、そいつに近づく。
「俺と一緒に来るか？ ＿＿らっだぁ」
「らぁっあぁー？」
俺が名付けた名前を、繰り返し口にしたあと、立ち上がって俺の後ろへと立った。俺についていく、という意思表示なのだろうか。
「俺はばどきょー言うねん。これからよろしくな」
「あーうー」
＿＿＿＿＿＿
「はあぁぁ……ほんまあんな可愛かったんになぁ……」
昔、森で出会ったらっだぁのことをふいに思いだした。しかし目の前で彼はうるさい声で喋っている。
「ねぇーいつの話してんだよ。 ほら、次の"化け物"、絶対ここにいるから！」
すっかり口が達者になって、自我もしっかり持てるようになった。
今なんて、この世にいる化け物全員を集めようとしている。
「まぁ今のお前はお前でかわええけどな」
そう言うと、彼は顔を真っ赤にした。そういうとこがかわええんやって。
「とっ、と、とりあえず、さ、"三人目"の化け物仲間にしにいくよ」
明日も月は輝くでしょう＿rd×cn→←青い化け物の昔話＿kyo×rd
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ノア(他にいい名前が無かった)(プロフ) - mdrd見てみたいです！ (2020年6月17日 19時) (
レス) id: d1ff9fd6ac (このIDを非表示/違反報告)
モイチ(プロフ) - お話の書き方すごく好きです。フラグは多分「殺 す」が入っているからだと思います。漢字と平仮名の間に空白入れると引っかからないと思います (2020年2月4日 23時) (レス) id: 9441daae19 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜白猫(プロフ) - リクエストって受け付けてます？もし受け付けてたらoirdとkbrd(こばさん)お願いします(ほんとに出来たらでいいです) (2020年1月22日 14時) (レス) id: bbea5cc7f2 (このIDを非表示/違反報告)
momo消しゴム - 面白いですね！もはや始まりの部分から読むのが止まらなくなりました！更新頑張ってください！ (2020年1月19日 19時) (レス) id: b2b1475c20 (このIDを非表示/違反報告)
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