【d!】アンダーグラウンド・ラヴ (ページ9)

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まるで骸骨

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「どうにかしちゃいそう」

おとぎ話の王子様、シロツメクサの冠をあなたから渡された彼はうすらと破顔して、存在を確かめるようにあなたをつよく抱きしめた。愛おしすぎて、その可愛らしい笑い顔も、華奢な身体も、ぐちゃぐちゃに潰してしまいそうだ。結婚する！ㅤなんて声高々に宣言するあなたは、これから彼に対するアタックの数々をまだ知らない。

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「王子様が攫いに来てやったで」

あなたは彼を知らない。彼はあなたを知っている。自室の扉を開けた先に飛び込んできた信じたくない光景に、膝から力が抜け落ちてその場に座り込む。クローゼットの棚であなたの下着を物色していた彼は面白おかしく、それでいて真剣に、あなたの腰を引いた。口説き文句なんて甘いものじゃない。恐喝のごとく有無を言わさぬ声の強かさに、あなたの意識はそこで途絶えた。

それは恐悦