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『腕、大丈夫？』
光「少し痛みますけど、もう大丈夫ですよ」
腕に巻いてあるハンカチを撫でながら、私の方を見て言った。
光「Aさんも、助けてくれてありがとうございました」
『え？私？』
パチパチと目を瞬かせる私に、「はい！」と光くんは元気よく頷いた。
『私、なにもしてないよ？』
光「なに言ってるんですか？俺のこと、助けてくれたじゃないですか」
『そうだっけ？』
いまだにわからずにきょとんとしている私を見て、光くんは苦笑して話した。
光「暖炉の前を通ったとき、青鬼がいたって言ってましたよね？」
『あ、うん。私もびっくりしたからね』
光「あの時……Aさんが俺の腕を引っ張って、助けてくれたんですよ」
『あ……そういえばそうだったね』
私が思い出したのを見て、光くんは嬉しそうに笑った。
『じゃあ、お互いに助けてもらったってことで、おあいこだね』
光「そうですね」
さっきの部屋に行きましょう、と言う光くんの意見に賛成し、私達は暖炉のある部屋に向かった。
『ここだったよね……？』
光「はい、中には誰もいないみたいですけど……」
部屋の中を確認して、私達は足を踏み入れる。
『暖炉以外は、何もなさそうだね』
光「そうみたいですね。暖炉に関しては、ライターが使えればいいんですけど……」
オイル切れになったライターを取り出し、カチカチと音をならして火をつけようとする光くん。
しかし、やはりつかないのか、がっくりとうなだれた。
『大丈夫だよ。またなにか、使えるものがないか探そう？』
肩に手をおいて、ね？、と笑って見せれば、光くんはほんのり頬を赤らめる。
光「そ、そうですよね！探してみましょう！」
赤くなった顔を誤魔化すように、パタパタと手で仰ぐ光くん。
そう言ってすぐに私から離れ、なにか使えるものがないか探し始める。
『光くん。なにか見つかった？』
光「いえ……なにもありませんでした」
しばらくして声をかけると、いかにも残念そうな返事が返ってくる。
『うーん……じゃあ、違う場所に行って探そう』
光「はい、そうしましょう」
これ以上ここにいても、時間の無駄だ。
そう判断した私達は、一旦部屋を出て違う場所に向かった。
三階へ続く階段を上りきった瞬間、
ﾄﾞｰｰｰｰﾝ！！！
『きゃあっ！！』
光「っ！！」
今までよりも大きな雷鳴が轟き、辺りを明るく照らす。
雷鳴の音に驚いた私は、光くんにしがみついた。
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水無月梅雨(プロフ) - 風丸さんと円堂さんが死んで、その次は推しのヒロトくん！号泣しました。一星くんと両想い、おめでとう (2020年8月17日 14時) (
レス) id: 94c4844f93 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 良かった…ちゃんと、かえって来てくれた！ (2020年6月19日 19時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶之夢 - 風丸と円堂、ヒロトで大打撃なのに次は誰が死んじゃうのよ!更新頑張ってください！ (2020年6月15日 21時) (レス) id: c7cfce80ec (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 光くん、ずっと守っていてくれてかっこいい！最後光くんが部屋から出ていっちゃったけど、どうなったんだろう。更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年6月6日 18時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 光くんむっちゃほんとにかっこよすぎる………Yニャンさんのお話ほんとに大好きです……！更新頑張ってください( *´艸｀)応援しています！ (2020年6月4日 12時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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