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しばらくして顔を上げると、光くんが心配そうな表情で私を見つめていた。
光「落ち着きましたか？」
『うん……もう大丈夫』
私は涙を拭いて、光くんに向きなおる。
『ごめんね、あと……ありがとう』
光「いえ、なにかあったら頼ってくださいね」
体を離して、私達はヒロトくんを見つめた。
『ヒロトくん……きっと、辛かったんだね』
光「自分の責任だと思ったんでしょうか……俺たちがこんなことになったことを」
『たぶん、そうなんじゃないかな』
どうして気づいてやれなかったのかと思うと、後悔の波が襲ってくる。
怒りや悔しさなどの感情が自分の中で混ざり、私は唇を噛みしめた。
光「Aさん」
突然名前を呼ばれて振り向くと、頭にぽすん、と光くんの手が乗った。
『光くん？』
そのまま頭を撫でられ、私はされるがままになる。
手を離すと、きょとんとしている私に微笑みかけ、光くんは少し悲しそうな表情で言った。
光「先に、進みましょう」
『………うん』
私は頷いて、ヒロトくんに背を向ける。
そのまま真っ直ぐ歩き、先ほど人形をはめたときに現れた金庫に目を移す。
『これ、数字を当てはめるのかな……？』
光「だとすれば、額縁に映っていた数字だと思いますよ」
『うん。2、9、0だったよね』
言いながら、私は数字を入力していく。
入力し終えた瞬間、ガチャンと音をたてて金庫が開いた。
『開いたよ、光くん』
光「正解だったみたいですね。それで、中身はなんですか？」
金庫の中に手を伸ばし、私は中にあるものを取り出した。
『えっとね……地下室のカギ、だってさ』
光「また地下室ですか？」
二つ目の地下室のカギが出てきたことにより、光くんは不思議そうに目を瞬かせた。
『二回目だよね？地下室のカギって……』
光「また別の道があるんでしょうか……？」
私達は多少の疑問を抱えながらも、部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
『ヒロトくん……』
光「Aさん……」
私が思わずヒロトくんの名前を呟くと、光くんは悲しそうな表情で私を呼んだ。
光「ヒロトさんの分まで、頑張りましょう……？」
『うん……そうだね』
私は名残惜しく思いながらも、部屋を出た。
光「とりあえず、地下室のカギが使える場所を探しましょう」
『うん。でも、どこにあるのかな？』
___その時___
急にドアがﾊﾞﾀﾝ!と音をたてて開き、中から誰かが出てきた。
その姿を見て、私達は目を見開いて固まった。
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水無月梅雨(プロフ) - 風丸さんと円堂さんが死んで、その次は推しのヒロトくん！号泣しました。一星くんと両想い、おめでとう (2020年8月17日 14時) (
レス) id: 94c4844f93 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 良かった…ちゃんと、かえって来てくれた！ (2020年6月19日 19時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶之夢 - 風丸と円堂、ヒロトで大打撃なのに次は誰が死んじゃうのよ!更新頑張ってください！ (2020年6月15日 21時) (レス) id: c7cfce80ec (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 光くん、ずっと守っていてくれてかっこいい！最後光くんが部屋から出ていっちゃったけど、どうなったんだろう。更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年6月6日 18時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 光くんむっちゃほんとにかっこよすぎる………Yニャンさんのお話ほんとに大好きです……！更新頑張ってください( *´艸｀)応援しています！ (2020年6月4日 12時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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