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『ねぇ、光くん……』
光「なんですか？」
『私達、ここから帰れるのかな……？』
私が弱音を吐くと、光くんは励ますように言った。
光「大丈夫ですよ。きっと帰れます、いや……一緒に帰るんです。必ず」
『そっか……そう、だよね！帰れるよね！』
光「はい！」
私の言葉に、光くんは嬉しそうに頷いた。
『野坂くんたちはどこ行ったのかな？』
光「一階にいるなら、途中で合流するかもしれませんね。とりあえず、こっちに行ってみましょう」
『うん』
玄関から離れて、私達は台所とは逆方向に向かった。
廊下に出た、その時だった。
『きゃあっ！！』
光「Aさんっ！？」
私は悲鳴を上げ、光くんにしがみついた。
光「大丈夫ですか！？」
『だ、大丈夫……ごめん』
光「いえ、構いませんよ。それより、どうしたんですか？」
私は震える手で、すぐそばのドアを指さした。
『い、今……そこのドアの向こうに、人が通るのが見えたの……』
光「人、ですか？野坂さんたちとかじゃないんですか？」
『そ、それはないよ……』
私はすぐさま否定した。
『だってあれ……人間じゃない大きさだったから……絶対野坂くんたちじゃないよ……！』
巨人とも言っていいほど、尋常じゃないくらいの背の高さだったのだ。
光「下がっててください」
『ひ、光くん！？』
光くんは私を後ろに下がらせると、ドアノブに手をかけた。
光「っ！？」
『ど、どうしたの……？』
驚いた表情になった光くんに、私は恐る恐る声をかける。
光「開かないんです……！」
『うそ……なんで……！』
誰かが中にいるのであれば、ドアを開けてくれるだろう。
私はそう思って、ドアを軽く叩いた。
『すみません、開けてください！』
光「誰かいませんか！」
ドアを叩いても、反応はない。
私達は諦めて、その隣にあるドアノブに手をかけた。
『こっちも開かないよ、光くん』
光「もう、ルートがありませんね……」
行く宛をなくした私達は、みんなに連絡をすることにした。
光「野坂さんに連絡してみます。一旦玄関に行きましょう」
『うん』
玄関に向かいながら、イレブンバンドで連絡をする光くん。
その時、背後でギシッとなにかを踏みしめるような音がして、私は振り返った。
光「Aさん？」
『あ、ううん！なんでもないっ！行こう！』
気のせいだ、と自分に言い聞かせて、私は先を歩く光くんを追いかけた。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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