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『でもここ、暗いね』
光「電球一個しかありませんからね。早く出ましょう」
と言いながらも、光くんは電球に近づいていく。
『どうするの？』
光「これ、持っていきましょう」
そう言って、電球をはずした。
『な、なにしてるの？』
光「廊下が暗いので、これを持っていれば安心だと思ったんです。今はライターもオイル切れですし、Aさんも明るい方がいいでしょうから」
その優しい気遣いに、私は感心した。
『ありがとう、光くん』
光「いえ！大丈夫ですよ。行きましょう」
部屋を出て、二階を探索する。
今居た部屋の反対側に向かい、中に入る。
『ここは……？』
光「食事をするところ……でしょうか？」
部屋に入ると、すぐ側には暖炉のようなものがあり、長机の周りにはいくつかの椅子がおかれていた。
光「ここも調べた方が良さそうですね」
『そうだね。ここにもきっと何か……！？』
何気なく暖炉に目をやった瞬間、私は目を見開いた。
『光くん！！危ないっ！！』
光「え？うわっ！」
だけど、すぐに我に返って、暖炉の前を歩く光くんの腕を思い切り引っ張った。
突然のことに、光くんは驚いたように声を上げる。
引っ張った衝動で、私達はその場に倒れこんだ。
光「ど、どうしたんですか！？」
『無事！？怪我とかなんにもない！？』
その問いには答えず、私は光くんにまくしたてた。
光「は、はい。俺は……なんともないです」
『よ、よかったぁ〜！』
私は安心して、大きなため息をついた。
光「それで、Aさん。なにがあったんですか？」
『実は、暖炉の中に青鬼がいたの。それで、光くんに向かって腕を伸ばしてたのを見て、いてもたってもいられなくて……』
と、私が言い終わらないうちに、青鬼が暖炉から出てきた。
光「説明はあとです！逃げますよ、Aさん！」
『うん！』
光くんは私の手を引いて走り出す。
『こ、ここって逃げ道あるの！？』
光「それは……」
私の言葉に、光くんは焦った表情を見せる。
だけど、止まっている暇なんてない。
私達はひたすら走り、近くの部屋に飛び込んだ。
『そんなっ！』
光「しまった！くそっ！」
入った部屋は、行き止まりだった。
光くんは悔しそうに吐き捨て、私の手を引いて部屋の奥まで移動する。
部屋の奥まで移動した瞬間、青鬼が部屋に入ってきた。
青鬼は私達を見ると、ニヤリと笑ってゆっくり近づいてくる。
もう私達には逃げ場がないため、勝ちを確信したのだろう。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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