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『ありがとう、光くん』
光「いえ！無事でよかったですよ、どこか怪我とかしてないですか？」
『うん、大丈夫だよ』
クローゼットから出てお礼を言うと、光くんは照れたように笑う。
光「地下室に戻りましょうか」
『うん、別館を探さないとね』
私達は部屋を出るために、ドアに近づく。
その時、ドアが音をたてて開いた。
『っ！？』
光「下がってください」
とっさに、光くんが私を下がらせ、庇うように前に立つ。
身構えた私達の前に顔を出したのは、
吹雪「Aちゃんと、一星くんかな？」
『吹雪さん！豪炎寺さん！』
玄関で別れた以来会っていなかった、吹雪さんと豪炎寺さんだった。
光「無事だったんですね！」
豪炎寺「ああ。お前たちも無事みたいだな」
私達は安心して、お互いに笑い合う。
豪炎寺「ところで、円堂と風丸を見ていないか？」
『それは………』
豪炎寺さんの言葉に、私と光くんは何と言えばいいかわからず、うつむいた。
そんな私達を見て、吹雪さんが心配そうに聞く。
吹雪「なにかあった？」
光「実は、ですね……」
私が言いたくないことがわかったのか、光くんが代わりに二人に話した。
光くんが話し終えると、二人は悲しそうに顔を歪める。
吹雪「そうだったんだね……二人が、あの化け物に……」
豪炎寺「こんな話をさせて悪かったな」
吹雪さんは拳を震わせて無念そうに言い、豪炎寺さんは悲しげな表情のまま、私達に謝る。
光「いえ……大丈夫です」
『ごめんなさい、豪炎寺さん、吹雪さん。私がもう少し早く気づいていれば、二人はこんなことにならなかったはずなのに……』
豪炎寺「Aのせいじゃない」
私の言葉を、豪炎寺さんが否定する。
吹雪「Aちゃんも一星くんも。二人はなにも悪くないよ。むしろ、二人が無事でよかったよ」
『吹雪さん……』
吹雪さんの言葉に、私の視界がにじむ。
光「Aさん……」
気がつけば、私の頬に涙が一筋伝っていた。
豪炎寺「よく頑張ったな、二人とも」
『ごめんなさい……ごめん……なさ、い』
ダムが決壊したように涙を流す私を、吹雪さんと光くんが心配そうに背中を擦る。
豪炎寺「Aが謝ることじゃない。円堂たちのことは悲しいが………今はお前たち二人が無事だっただけでもよかったんだ」
光「豪炎寺さん……」
光くんも、どこかやるせないような表情で豪炎寺さんを見つめた。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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