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『ひっ……！』
私がか細い悲鳴を上げると、光くんは私の腕を引っ張って一番奥に連れていく。
光「ここなら安全です。もしこのまま入ってきたとしても、絶対に俺が守ります」
ギュッと力強く手を握り、私を安心させるように訴えてくる光くん。
鉄格子が音をたてる度に、私は光くんの服を握る。
やがて青鬼は諦めたのか、部屋を出ていった。
足音が遠ざかっていったのを確認すると、私達はその場に座り込んだ。
『よ、よかった……』
と同時に、私の目から涙がこぼれ落ちる。
それを見た光くんは一瞬目を見開き、うつむいた。
光「すみません……Aさん」
『え？』
か細い声で言う光くんに目を向けると、光くんはこちらを見上げて私の頬に手を当てる。
光「俺のせいですよね……その涙」
光くんは親指で私の涙を拭うと、情けなく眉を下げた。
光「俺のせいで怖い思いをさせて……本当に、すみませんでした……」
今にも泣き出しそうな声色で言う光くんに、私は慌てて言った。
『ひ、光くんのせいじゃないよっ！むしろ、守ってくれたじゃない！』
光「でも、俺がもっと早く奥に行こうって言ってたら……」
こんなことに、ならなかった……、と光くんは申し訳なさそうに言う。
『私は無事なんだから、大丈夫よ。むしろ……私を守ってくれてありがとう、光くん』
そう言って微笑むと、光くんも弱々しく笑った。
光「やっぱり、俺……」
『え？なに？』
なにかぼそっと呟いた光くんだったけど、私が問いかけるも「なんでもないです」と誤魔化すように笑った。
光「ところで、それ、なんのカギですか？」
『え？あの、えっとね……ち、地下室だってさ』
カギについていたプレートには、ボロボロの文字で"地下室"と書かれていた。
『あ、青鬼は……？』
光「もう大丈夫です。怖かったら、俺の後ろから着いてきてください」
鉄格子を開けて、牢屋から出る。
と、光くんは突然、私の手を握ってきた。
『ひ、光くん！？』
光「なんですか？」
本人はきょとんとしているが、私はたまらず問いかけた。
『なんで手、繋ぐの？』
光「離れないようにです。Aさんは俺が守るって言ったじゃないですか」
さも当然のように言う光くんに、私は少し頬を赤らめた。
光「Aさんは嫌ですか？」
『い、嫌じゃない……です』
私が答えると、「よかったです」と光くんは微笑んだ。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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