135. 記憶改変後の世界 ページ42
久禮田 睦月(経歴)
1989年
非術師の家系に長女として誕生
1993年
妹が生まれる
2005年4月
東京都立呪術高等専門学校 入学(スカウト)
2006年5月
五条・夏油と共に"星漿体・天内理子"の護衛任務に携わる
2007年9月
睦月の同期・夏油傑が一般人112名を殺害し、高専を離反
2009年4月
都立高専卒業後、海外遠征に出る(3年間)
2013年
都立高専所属の呪術師として活動を開始する(準1級に昇格)
2015年
両親、妹を不慮の事故で亡くす
2016年
調査により家族を殺したのが、呪詛師・アキであることを突き止める
2017年12月
夏油傑によるクーデター宣戦布告
―とある森の中―
Aは1人、改変された世界の中で「孤独」に生きていた。
彼らから記憶を奪ってから既に2ヶ月が経過し、睦月は家族を殺害した「呪詛師・アキ」の行方を追っている。そしてAの手元には、久禮田 睦月に関する経歴が記された資料があった。
記憶改変に伴い、彼女の経歴はAが生きていた世界とは、全く異なった経歴に改編していた。
だけどそれは全て―…、Aが作り出した世界。それの対価は、A自身の存在がこの世界から消滅していること。
『……』
だが、改変した記憶に合わせて、都合よく周りの人間の記憶や物質まで変化するが、Aが持つスマホには改変される前の彼らの履歴が残っていた。
孟婆が発動した術式は、「人」にのみ有効であり「呪い」であるAには効果がない。それにより、Aの持つ私物には、その影響が一切及んでいなかった。
「!!…お前、アキだな!!」
呪詛師としてのコードネームで呼ばれ、そちらに目を向けると、1級呪術師の二階堂と補助監督の福田がいた。
改変された世界では、呪詛師・アキの存在が残っており、幾度となく久禮田睦月を狙う者として警戒されていた。かつて親しくしていた相手であっても、呪詛師としての立場である以上、手を抜くつもりは一切なく。
『…1人で敵う相手だとでも?』
「何故執拗に睦月を狙う?」
『…少なくとも、五条悟よりも確実に価値ある人間だと、私は思うよ』
「!!」
内部事情を知るような発言に、二階堂達は警戒を露にした。だがそれを他所にAは、仮面に手を掛ける。
『…さぁ、始めようか』
Aは呪霊を複数体召喚し、二階堂と福田への襲撃を指示するのだった。
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作者名:Haru yama | 作成日時:2022年2月5日 19時