混血のエルフ３【指輪物語】 (ページ13)

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2-25. 君の手をとるページ13

武器庫にはすでに準備に入っているAの姿があった。
鎖帷子を身に纏い、レゴラスと何やら話している。
そこにアラゴルンとギムリもやってきた。

｢いいのか？本当に…｣

『…いいんだ。あ、そうだ…アラゴルン』

ふと思い出したように、Aはアラゴルンの方を見る。

『俺がもし闇に溺れて、レゴラスやギムリに剣を振るった時には―…アンタの剣で俺を殺してくれ』

｢｢｢！！｣｣｣

『次世代の王に殺されるなら、本望だ』

｢何を言っているんだ、こんな時に…｣

レゴラスはあり得ないような目をする。
しかし、Aの意志は固かった。だが、アラゴルンは拒んだ。

｢殺すことなど出来ない。君が闇に落ちないよう、その手を取る｣

アラゴルンの言葉に驚きながらもAは鼻で笑う。

『…あぁ、探してみな』

その時―…

ブォォォォオオ

角笛が響き渡った。

丁度その頃、城門にエルフの援軍が到着していた。
A達にはそれがすぐにロリアンからだと分かり、すぐに彼らの元へ駆けつける。
そこには、ハルディアがおりAの姿を見つけるや否や、何かを取り出した。

｢A様、これを。ガラドリエル様からお預かりになりました｣

『…？』

ハルディアがAの耳元で囁き、それを受け取る。
その後、それぞれが配置に着いた。