片割れの呪術師【呪術廻戦】 (ページ5)

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3話　その一方でページ5

五条と別れた後、その足で都立呪術高専を訪れた。そして感知能力を使い、五条の居場所を特定する。そこには、他にも覚えのある気配を感じ取った。

『…傀儡操術の夜蛾正道、反転術式の使い手･家入硝子、十劃呪法の七海建人…ね』

12年も経ってしまえば、容姿は随分と変わっていることだろう。そして五条の服に仕込ませた盗聴器を使い、彼らの会話を盗み聞きする。

『へぇ…、本当に情報操作されているんじゃん』

彼らの会話の内容では、どうやらAの言葉を一部信用するものの、確信を得るには本人を直接問い詰める必要があると結論付けた。

『…ここは君達が望む通りに、動いてみますか』

A自身、五条との遭遇は偶然ではない。以前からずっと機会を窺っていたのだ。そして単独になったのを見計らい、あたかも偶然を装って、12年越しに彼の前に姿を現した。

『…12年ぶりの再会も悪くない』

軽く伸びをして、Aはその場を後にした。

それから五条と会したのは、わずか1週間後のことだった。