1-6. 裂け谷 ページ14
神殿内を歩くA。
数年ぶりに戻ってきたが、何も変わっていないこの場を少し懐かしく思う。
お気に入りの場所へ行く。
そこは何も遮るものがない、大理石の上に腰かけて夜空を見上げる。
今の自分に似つかわしくない程、嫌に思うくらい空は星々で輝いていた。
｢…？君は―…｣
『？』
そこへ背後から男の声がするも振り返る事はしない。
だが、相手は何を思ったのかAの傍まで行くと隣に腰かけた。
｢A…、だったな｣
現れたのはアラゴルン。
無事到着したらしい。
｢君とよく似た容姿を持つエイリアス王女を知っているか？｣
『……』
Aは微かに反応するも、何も言わずにただ空を見上げていた。
その横顔を見たアラゴルンは、やはり彼は愛しの彼女にそっくりだと思っていた。
｢なぜ何も言わない？君は一体何者なんだ？｣
『明日、分かるだろう』
そう言ってAは立ち上がり、その場を後にする。
｢待ってくれ！君はエルフ族の者か？｣
『あぁ』
｢なぜあの場にいた？｣
『……さぁな』
そしてAは闇の中へと消えていった。
アラゴルンはそれを黙って見送る。
｢Aと…、エイリアス…。
同一人物と言っても過言ではない…。
だが、エイリアス王女は人間で…、Aはエルフ族―…。
まさか―…、生まれ変わりなのか？｣
明かされる日もそう遠くはない。
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Haru yama(プロフ) - 本作品は｢ハーメルン｣にも同様の内容、同じ作者名｢Haru yama｣であげてます。尚作品自体は2017年に執筆したものです。 (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 70f3942e4b (このIDを非表示/違反報告)
Haru yama(プロフ) - アロマミストさん» ご指摘ありがとうございます。全く気付きませんでした…、修正しました！楽しんでいただき光栄です！のんびり更新させていただきます！ (2021年12月3日 2時) (レス) id: 68054bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
アロマミスト - 突然失礼します！一番最初の会議の部分でガンダロフのことがダンブルドアってなってますよ？(ダンブルドアとガンダロフの人同じですもんね…)この小説凄く面白いです！私も自分の作品の参考にさせていただいてます！これからも頑張ってください！ (2021年12月2日 16時) (レス) @page17 id: ce084110f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru yama | 作成日時：2021年2月12日 15時
