【ダイヤのA】愛されMG！ (ページ10)

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Aside

目の前の光景は残酷だった。

栗色のサラサラの髪の代わりにニットの帽子を被って

頬骨が出るほど痩せてて

右手にも左手にも点滴が刺さっていて

服の中からカードが繋がれている

痛々しいおばさんの姿があった。

視界がぼやけるのが分かった。

次から次えと溢れてくる涙

『おばさん…おばさん……』

ベッドに近づきおばさんの手を握る

『おばさんどうしたの…？痛いの…？』

御母「ふふっ大丈夫よ」

おばさんは私の頭を撫でて笑ってくれた

御母「昨日は一也のためにありがとう」

『私、何にも…してない…よ』

泣いてて上手く言葉が出ずに途切れ途切れになってしまう

御母「そんなことないよ。ありがとう」

わんわん泣いてる私を抱きしめて頭を撫でてくれた。

主父「ほら、Aこっちこい」

顔真っ赤にして泣いてる私を抱き上げ宥める

御母「一也…」

一也くんは名前を呼ばれ我に返っていた。