【ダイヤのA】愛されMG！ (ページ6)

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数ヶ月が経ち11月17日なった

俺の誕生日が来た

今までで1番最悪な誕生日だった。
　

お父さんもお母さんもいない。
　

家にいるのはAちゃんと俺だけ。

数週間前からお母さんの姿がなくなった。

　

それをおきにお父さんの元気もなくなった気がした。

お父さんにお母さんがどこに行ったのかいつ帰ってくるのか聞いたけど

母さんは別のところでお泊まりしてから帰ってくるよ
それまでAちゃんと待ってようか、_____としか言わない。

何かあったのか心配だったけどAちゃんもいたし、お父さんも仕事早く切り上げて帰ってきてたから気にならなかった。

けど、やっぱりどこかで心配している俺がいた。

『おじさん遅いね』

時計を見れば20時を回っている

デーブルの上には唐揚げやおにぎり、ポテトサラダ、スパゲッティ、黄色のトマト入りのサンドウィッチ

俺の誕生日パーティーをするはずだったけど参加者はAちゃんしかいない。

夕方，保育園から帰ってくるとお父さんがパーティーの準備をしていたけど、電話が鳴って出たら、血相変えて出かける準備をし始めた。

御父「ごめん，一也。Aちゃんと待っててくれるか。21時までには必ず帰ってくる。ご飯は先に食べてなさい」

お父さんは玄関を出る時にごめんな__と一言、言って出ていった

そして今に至る。

『もう、お誕生日会2人でしちゃう？』

御幸「え？」

『ほら、椅子座ろ。おいで』

さっきまで床に座ってテレビを観てたAちゃんは
俺の目の前にたち手を引っ張ってダイニングテーブルの椅子に座らされた。

一度俺から離れ何かを持って戻ってきたAちゃんは俺の頭にパーティ用の三角の帽子を被せてきた

『へへ、一也くん似合ってるね、妖精さんみたい』

Aちゃんは、喉をクツクツ鳴らして笑いながら俺の反対側の席に座った。

『一也くん、誕生日おめでとう』

「え？くれるの？」

目の前に出されたのは手のひらより小さいラッピングされた包み

『お父さんのお手伝い頑張って、お小遣い貯めて買ったんだ。開けてみて。』

プレゼントを開けようとすると玄関から扉が開く音がした