【ダイヤのA】愛されMG！ (ページ17)

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梅雨が明け本格的に大会へ向けて練習が始まったらしくAの帰りが遅くなった。

俺も週に数回はリトルの練習があるから遅くなるけど、Aほど遅くはならない。

御幸「んー、腹減ったなぁ」

お父さんも仕事でまだだし
今，お菓子とか食べたら夜ご飯入らなさそうだし
どうするか考えていたら玄関の方から音がした。

Aが帰ってきたんだ

『ただいま。

ごめんね、遅くなっちゃった』

御幸「いや、大丈夫。練習お疲れ様」

『ありがと。まぁ練習してるのは私じゃないけどね』

それもそっか。

でも、マネージャーもマネージャーの仕事があるから疲れるだろ。

俺の隣を横切ってすぐに台所に立ち、夕飯の準備を始めた。
　

御幸「ねぇ、野球部のマネージャーって何するの？」

『え…？んー…スコア書いたり、練習の準備したり、ボールトスしたり…野球道具のお掃除とかかな』

夕飯作る手を止めず、材料を切りながら俺の質問に答えていく。

御幸「ドラマとかアニメみたいにおにぎりは作ったりしないんだ」

『しないしない。そこまで高校みたいな野球じゃないもん

でも、おにぎりは作ってみたいかも…』

御幸「えー？なんで？」

『なんか…憧れ？』

御幸「変なのー」

『お子ちゃまには分からないですー』

一つしか変わんねぇのに，すぐ大人ぶりやがって。

いつかAの身長抜かしたら俺が大人ぶってやる。

『あ、あと来週、試合だからさ少し遅くなるかも！』

御幸「試合は昼間にあるのに遅くなるの？」

『うん！打ち上げがあるって！主将の家でバーベキューするみたい』

御幸「わかった」

『大丈夫、夕飯は作り置きしておくからしっかりご飯食べるんだよ』

相変わらずしっかり俺の面倒だけはみてくれるな。
部活中、夕飯とか考えてドジしなきゃいいけど。