バイオリン少女に恋をした。【東海オンエア】

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私の両親はごく普通な一般人。


父は教師。母は看護師。

父と母は昔、駆け落ちをしたらしい。

あまり、詳しくは聞かなかったけど
Aにはこうなって欲しくない。って言ってた。


高校生の時、進路で悩んでいたら母は看護師を提案してきて結局、看護科のある大学にいった。



受験を受け無事合格。



高校も無事に卒業し、春から大学生活を送って、座学、実習、座学、実習の繰り返し。


やっと大学にも慣れてゴールデンウィークがやってきた。



もちろん、その日は実習



家族3人で旅行に行こうなんて企画してたけど
私は実習で行けなくなり、父と母だけで行くことになった。


最初は、3人で行かないと意味無いとか言ってたけど、私が無理やり2人で行かせた。


私も大学生だし身の回りのことは自分で出来る歳。



父と母が旅行に行った次の日の夜に知らない番号から電話があった。


「もしもし、高岡Aさんですか？」


「はい。」


電話の相手は男性だった。


「こちら〇〇警察署のものですが…」


なんで警察から？
お母さん達に何かあった？


不安になりながら警察の人の話を聞く。


用件は父と母の事故だった。
事故直後、病院に搬送されたが即死だったらしい。


歩道を歩いてたら飲酒運転の車に突っ込まれ、即死


想像したらゾッとした。


その日の夜はベッドの中でわんわん泣いた。


声が枯れるほど。




それからお葬式をあげ親戚があつまった。


1番に心配してくれたのは叔父さん。


親戚の方たちはわたしをどうするか、誰が引き取るかの話をしていた。


そんな中、叔父さんは私の隣に来て、そっと頭を撫でながら「僕のところにおいで」と言って、親戚の集まってるところにいった。


いろいろ批判する声がするけど、私の耳には入ってこない。



きっと、叔父さんは「僕が面倒見ます」なんて言ってくれたんだろう。


お葬式もおわりひと段落が着いたところで、岡崎に行く準備をした。


叔父さんは先に岡崎にもどって
私はフェリーを予約したり荷造りをしたり
いらないものは捨てたり
片付けをした。


大学にも退学届けを出した。


フェリーに乗る前には幼馴染と会って状況を説明し、終いには2人で泣いて別れを告げた。


それから私の岡崎の生活が始まった。

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