百二十九話 ページ44
その日の夜
ガラッ!
A「ミツバさん!」
俺はミツバさんが入院している病院にいた。
ミ「あ、Aさん。昨日ぶりね…!ごめんなさい、昨晩は色々迷惑をかけちゃって」
A「いえ、それより体調は大丈夫ですか?」
ミ「えぇ、元気よ。」
見た目は元気そうだが、実際は辛いんだろう……
今の医療では治らない難病なんだから……
すると突然
ミ「あの、Aさん」
A 「はい、…何ですか?」
いきなりだったので、少し驚く。
ミ「そーちゃんから聞いてるかな?私ね、そんなにもう……長く、ないの。」
そのセリフだけは……一番聞きたくなかった。
たとえ知ってたとしても、まだ希望を持っていると思っていたから。
いざ、本人の口から言われると本当に辛い。
ミ「Aさんにしかできないお願いがあるの」
A「なんでしょうか?」
ミ「そーちゃんや、あの人を支えてほしい」
A「……え」
ニコ、と綺麗な笑みを浮かべたミツバさんは、俺にお願いをしてきた。
A「あの……どうして俺なんです?」
ミツバ「あの人は勿論そーちゃんは責任感が強く色々溜め込んでしまうわ。私はもう支えてあげられない。だからAさんが支えてあげて?」
俺に……そんな資格あるのか?
これからミツバさんの幸せを奪おうとしている俺を……
A「…….あの」
ガラッ
答えようとした瞬間、病室の扉が開いた。
銀「オーイ来たぞ…って、あれ?Aじゃねェか」
A「坂田」
見ると坂田が立っていた。
まあ、あのめんどくさがり屋でも、目の前で倒れたら心配するか……
A「つーか、お前も見舞いか?」
銀「それもそうだが、コイツに依頼されててよ。」
A「依頼?」
すると坂田は、懐から激辛せんべいをとりだした。
A「なるほどね、つまりせんべいを買ってきたと」
銀「そういう事」
A「でもいいんですかミツバさん?これ禁止でしょ確か」
ミ「うふふ、そう注意されているのよね…だから銀さんに持ってきて貰っているの。内緒よ?」
A「分かりました。
それよりミツバさん…」
話を続けようとすると
ミ「ごほっ、けほ、げほっっ」
ミツバさんが咳き込み出した。
A「大丈夫ですか!?もう横になった方が」
ミ「大丈夫…です。もうちょっと誰かとお話ししていたいの…」
ボタ!
すると、咳と一緒に血が零れた。
A「え…?」
坂田も声をかけるが返事もできない状態だった為、すぐにナースコールを押した。
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あしゅ - 続きが気になります……!これからも無理のない範囲で頑張ってください!応援してます! (11月25日 0時) (レス) id: d6b5e366a4 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 私も台本書きが気になりました...。 (11月20日 12時) (レス) id: b9dbee0f0f (このIDを非表示/違反報告)
きゃねこ@FGO垢(プロフ) - 台本書きで読みにくかったです。 (11月19日 12時) (レス) @page24 id: b9dbee0f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Metal | 作成日時:2023年9月21日 8時