柳生篇 序章 ページ1
ぐすっ、ぐすっ。
そんな泣き声が、缶蹴りに興じる子供達の声に混ざって神社に響いた。
？「もう、男の子がそんなにメソメソしないの。それでもお侍さん？」
おかっぱの女の子の言葉に、その子は鼻をすすって呟く。
？「妙ちゃんもじーちゃんと同じ事言うんだね。侍、侍って、お侍ってそんなに強くなきゃいけないの」
ポロポロと、弱音が飛び出していく。
？「僕なんか、チビチビっていっつもいじめられてるし。女の子の妙ちゃんよりちっちゃいし。こんなチビで弱虫な奴が、お侍なんてなれるわけないんだ」
ずっと黙って聞いていた�猝�ちゃん�瓩�、口を開いた。
妙「大人になったら大きくなれるよ」
？「なれないね。だって父上もじーちゃんも、僕の一族はみんなちっちゃいんだ」
妙「ちっちゃくたっていいじゃない。山椒は小粒でピリリと辛いっていうでしょ？」
？「妙ちゃん……」
階段に座る２人の目の前で、茜色の夕焼けがゆっくりと沈んでいく。
妙「私のデータによると、社長さんとか大物には結構背が小さい人の方が多いのよ」
「どこのデータだよ妙ちゃん」
妙「そういう人の『股の玉』になれって、お父上に言われてるんだ」
「『玉の輿』だよ。妙ちゃん、もうなんか色んなものがグチャグチャだよ」
それに、と妙ちゃんが言葉を続けた。
妙「みんなより背がちっちゃいなら、九ちゃんは誰よりも心の大きな侍になればいいんだよ」
その笑顔は、強くて、綺麗で。
「……じゃあ、妙ちゃん…………」
少し小さな声で、先を紡ぐ。
「僕が心の大きな侍になったら、妙ちゃん……僕の……僕の、股の玉に……」
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あしゅ - 続きが気になります……！これからも無理のない範囲で頑張ってください！応援してます！ (11月25日 0時) (
レス) id: d6b5e366a4 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 私も台本書きが気になりました...。 (11月20日 12時) (レス) id: b9dbee0f0f (このIDを非表示/違反報告)
きゃねこ@FGO垢(プロフ) - 台本書きで読みにくかったです。 (11月19日 12時) (レス) @page24 id: b9dbee0f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Metal | 作成日時：2023年9月21日 8時
