検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,114 hit

違和感 ページ39

風がザーッとAちゃんの髪を靡かせる

公園の方へと消えていった男の子をいつまでもAちゃんは見つめていたような気がした

しかし、それはほんの一瞬の時間であったかの如く、Aちゃんがいつもの笑顔で俺を見る

A『一ノ瀬さん、ボールが当たったところ大丈夫でしたか?』

そ「え?ああ、うん....」

変だな

今Aちゃんが遠い目をしていたような....

心配そうに近づいてきたAちゃんの表情にさっき感じた違和感は無い

だけどあれは何かを憂いていた顔だった

まふまふがあの時見せた表情と同じ....

A『一ノ瀬さん?本当に大丈夫ですか?やっぱり何処か打ってしまいましたか?ボーッとしてますが....?』

ふとそこで我に返るとAちゃんの顔がすぐ目の前にあり、瞳が俺を見ていた

そ「だ、大丈夫だよ!本当に!」

驚いてしまい、俺は数歩Aちゃんから離れる

ち、近い....!

A『そうですか?なら良いのですけど....。それじゃあ行きましょう』

気を取り直して俺も歩き出した

びっくりした....

心配....してくれてたんだよな

少し前方を歩くAちゃんの背中を見る

女の子特有の小さな肩だ

だけどあの子には喉の障がいというものが肩に乗っかっているわけで....

もしかして今の会話でその事を....?

それが理由だとしたら....

どうしようもなく目の前のAちゃんがいたたまれなくなった

俺に....何か出来ないだろうか

イン・ホーム→←言葉 〜主人公視点〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:そらる , 恋愛 , まふまふ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハルタネ | 作成日時:2017年6月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。