【そらる】優しい君へ (ページ16)

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目標と課題ページ16

無事薬局で処方箋を手に入れた俺は、安心する間もなくまた視界がグラグラし出した

そこで、まふまふと休憩がてら近くのベンチに腰掛けている

ま「いただきまーす！」

そ「まだ食べてなかったのか」

ま「そひゃほはれはひたはら(そりゃ呼ばれましたから)」

そ「口の中空にしてから喋ってくれ」

まふまふは急ぎで駆けつけたようで昼食もまだだったようだ

コンビニで購入したらしいサンドイッチを美味しそうに頬張っている

ま「そらるさんは何か食べたんですか？」

そ「Aちゃんが作ってくれたお粥食べたよ」

ま「うわお。良いな～、女の子の手作り」

そ「美味しかった」

まふまふが二つ目のサンドイッチに手を伸ばした

ま「それはそうと作業はどの辺りまで進みました？」

そ「あとは音響の確認と照明のセットリストが少々かな確か」

ま「了解です」

それから黙々と手を進めるまふまふの隣で俺は空を見上げる

綺麗な青空だ

これからやるべき事が沢山ある

勿論次のライブに向けてのことだったり、歌を投稿することだったり

だが、俺の中で新たな課題がもう一つ出来た

Aちゃんに正体がバレないように過ごすこと

これは何があっても守らなければならない

俺達の今後のためにも....

そ「まふまふ、そろそろ帰ろう。もう行ける」

ま「まはたへほはっへないへふ(まだ食べ終わってないです)」

帰って風邪が良くなったらまた歌を投稿しよう

Aちゃんにもちゃんとお礼をしよう

そう決心して、俺は大きく息を吸いこんだ