3．デート ページ7
いつも、カイザーがどんなことをしようとも無関心だったAが、
別れを切り出すという悶着から一段落がすぎた頃。
Aはカイザーへ無自覚な情と愛情から、もう少しだけ付き合おうと決着をつけた。
だが、カイザーも更々Aを離す気がないため、どちらにしろ結果は変わらなかっただろう。
これだけ見れば、今までと変わらなく元通りのカップルのようだ。
しかし、カイザーが自分の愛を隠さなくなったため、傍からはカイザーがAを急に溺愛しだしたように見える。
今日も、今までならなかったカイザーからのデートの誘いで水族館に来ていた。
「A〜、着いたぞ」
カイザーが助手席で寝ているAを起こしてキスしようとすれば、彼女はカイザーの口を手で抑えながら起きる。
「ん〜。あっ、ごめん寝てた……運転ありがとう」
「あぁ、寝顔もクソ可愛かったな」
甘ったるい声を発して、自分を愛おしそうに見るカイザーを横目にAは車を出て水族館の入口向かう。
自分の恋人の今までとの豹変わりっぷりに、
最初は引いていたが、最近は慣れたため何も感じなくなりつつある。
「おお〜綺麗な水族館だね」
「そうだな。混んでるから離れないようにな」
と言いつつも、Aの腰に手を回し自分にガッチリと引き寄せているため、彼女は離れようがない。
カイザーがデート場所にわざわざ水族館を選んだのも、このためだった。
「ミヒャエル、ペンギンペンギン。可愛いね」
「そうだな。でもペンギンより俺の恋人の方が世界一可愛いな」
「いや、ミヒャエルの方が可愛いよ」
彼女の珍しいデレを聞き、彼女にキスをしようとしていたカイザーの思考が一瞬ショートし固まる。
「は？嘘だろ」
「うん、噓。ごめんね。ミヒャエルよりペンギンの方が可愛いよ」
先程とは違う意味でカイザーが固った。
そのうちにAはスルリとカイザーの腕から抜け出した。
「ミヒャエル、ちょっとお手洗い行ってくるね」
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水那珂 春海(プロフ) - もうすぐ中学生さん» ご拝読、コメントありがとうございます(≧▽≦) (6月26日 17時) (
レス) id: de49374aac (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - あのすみません帰ってくださいが帰れくださいになってます！ (5月8日 23時) (レス) @page5 id: af34a3655d (このIDを非表示/違反報告)
もうすぐ中学生 - グハッッ（私ノ人生クイ無シ） (5月6日 18時) (レス) @page8 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
水那珂 - ぴーすさん» ご拝読、コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2023年5月2日 20時) (レス) id: de49374aac (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす(プロフ) - 可愛すぎです！！カイザー尊ッ………これからも投稿頑張ってください！ (2023年5月2日 17時) (レス) @page8 id: 23bbbb4f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水那珂 春海 | 作成日時：2023年4月15日 11時
