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2,母親に捨てられた ページ2

髪にメッシュが入った男達と話をしている間に小指のない老人は私の母親を連れて戻ってきた



「お待たせいたしました、こいつの母親です。」



少女の母親は軽く頭を下げるだけで何も言わない



「ハンコってある?ここに印を押して欲しいんよね」



紫のメッシュの男が言った



「かしこまりました。」



母親はポケットから印鑑を出し印を押そうとした



「…貴方は、この子の母親なんだよね?本当にいいの?」



最終確認だろうか、パーカを着た男が母親に聞いた



「えぇ、別にこんな奴に愛なんか無いので、さっさと消えて金になってくれるなら一石二鳥です」



「…そう、わかった」



「それで、親を連れてきましたので、幾らぐらいになるかを教えていただけないでしょうか?」



母親が書類に印を押している間に小指のない老人は先の話の続きを始めた



「そうやねぇ、まぁ値が張って2億3億ぐらいかな」



私に直接言った金額より少ない金額が紫のメッシュの男の口から語られた



「その内の幾ら程が私らに入るんですかねぇ?」



「5パーセント」



「…は?」



「だから、5パーセント!」



「…少なすぎではありませんかねぇ?もう少し多くとかって出来ないんですかね?」



小指のない老人は少しの怒りを抱きつつも冷静に問いかけた



「1億で売れたら500万、十分大金でしょ」



赤のメッシュの男は母親が書類記入が終わっていることを確認すると、


横から書類をすり抜き母親から書類を奪い取った



「ちょっと!返してください!!」



「ん?書き終わったならいいでしょ」



「いいわけないでしょ?!そんなに少ないならこの子は売りません!」





「この書類ってさ、【この商品に親はいません】って言うのを親に証明させる書類なんよね」





「で、この書類がある限りどれだけ親のあんたが何と言おうと、関係がないんだよね」





「…10パーセントでもいいので上げてもらえませんかね?」



小指のない老人はいまだ交渉を続けようとしている



「お爺ちゃんねぇ、君が居た底辺とうちは全く違うんだよね、5パーセントでも高い方なんだにゃあ」



紫のメッシュが入ったスーツの男は黒塗りの高級車の扉を開けながら答えた



「乗れる?」



「待て!そいつを返せ!別の奴を呼んでそいつらに買い取ってもらう!」



スーツの男とパーカーの男は何も言わず私を車に乗せブレーキを踏んだ



「ふざけるな!俺はお前らは許さないぞ!!」

3,未来と予想→←1,私は売られた



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ななか(プロフ) - 碧葉さん» わぁ!一目惚れ!?めちゃくちゃ嬉しいです〜!ありがとうございます〜!頑張ります! (12月2日 13時) (レス) id: 91e5f72c7d (このIDを非表示/違反報告)
碧葉(プロフ) - もう…一目惚れしました!!大好きです!これからのお話楽しみにしております! (12月2日 9時) (レス) @page7 id: 9218f5d455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななか | 作成日時:2023年11月30日 1時

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