１,私は売られた ページ1
髪が生まれつき灰色だった
瞳の色は青色だった
普通じゃない髪色と瞳の色
小さい村だったから、その容姿はよく目立った
小さいだけでなく閉鎖的な村でも有ったが故に、噂が回るのは早かった
村で差別するのに十分すぎる程に異端な見た目の私は、例に漏れず差別的扱いを受けた
そんなある日、村人の一人が言った
「こいつ売ったら高値が付くんじゃないか？」と
村人達は所謂、闇オークションに私を売り飛ばす為の手続きを小指のない老人に頼んだ
数日後にスーツを着た男とパーカー姿の男が黒塗りの高級車に乗ってこの小さな村に来た
「電話で言ってた子ってこの子？」
紫色のメッシュが入った男は私を指さした
「はい、こいつがその商品です」
小指のない老人は言った
「あの、売り上げの幾らが私達に入るんですかねぇ」
小指のない老人はもみ手をしながら紫のメッシュが髪に入った男に聞いた
「その前に、この子の親っているの？」
赤メッシュの男が小指のない老人に聞き返した
「親、ですか？」
「違法な物を売ってるとはいえ、貴族や政治家も利用するオークションだし
絶対に必要なわけじゃないけど、まぁ親の同意があった方が高く売れるからさ」
髪に紫メッシュが入った男が説明をした
「左様ですか、今こいつの親を呼んで参ります」
様子を見ていた村人の一人と一緒に小指のない老人は私の母親を探しに行った
先まで小指のない老人と話していた紫のメッシュの男が口を開いた
「……君も災難やね、少し周りと違う容姿で生まれてきただけで、煙たがられて、
挙句の果てに金に目が無い奴らに闇オークションなんてのに売られることになってさ、
きっと買われた先では今よりは多少幸せな生活ができると思うよ」
そう言って私の頭に手を軽く置いた
もう一人の赤いメッシュを入れた男は私の目線まで屈んだ
「お母さんってどんな人？」
『ご飯くれます』
「…そっかー、分かった答えてくれてありがとね」
赤のメッシュの男は立ち上がり、膝に付いた砂を両手で落とした
『…一つ聞いてもいいですか？』
「ん？」
紫のメッシュの男が答えた
『私は幾らぐらいで売れるんですか？』
「ん〜、僕らにも分かんないんだよね、まぁ大体10億から25億って感じかな、」
赤メッシュの男は通りかかった猫に鼻の下を伸ばしながら答えた
「まぁ奇跡が起きたら50億超えるかもしれないね」
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ななか(プロフ) - 碧葉さん» わぁ！一目惚れ！？めちゃくちゃ嬉しいです〜！ありがとうございます〜！頑張ります！ (12月2日 13時) (
レス) id: 91e5f72c7d (このIDを非表示/違反報告)
碧葉(プロフ) - もう…一目惚れしました！！大好きです！これからのお話楽しみにしております！ (12月2日 9時) (レス) @page7 id: 9218f5d455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななか | 作成日時：2023年11月30日 1時
